INFOMATION
みのり通信2025年2月号
INFOMATION2025.02.01
院長より
先月、歯科医師会の新年会で、開業前に勤めていたクリニックの院長先生と久しぶりにお会いしました。
78歳になられた今もお元気で、週4日、ほぼフルタイムで働いていらっしゃるとのこと。
私も、1月15日の誕生日にスタッフから花をいただき、「まだまだ頑張らねば」と気持ちを新たにしました。
12月は患者様から素敵なプレゼントをたくさんいただきました。
メンテナンスに長年通っておられるお料理上手の男性の患者様が「スタッフさん何人ですか?」と尋ねられ、翌日とても大きな茶碗蒸しとたくさんの唐揚げを持ってきてくださいました。
普通の茶碗蒸しの2倍以上のボリュームで、わざわざ100円均一で人数分お茶碗を買って作ってくださったとのこと。
おじいちゃんの唐揚げはお孫さんの大好物だそうです。ニンニクの効いた唐揚げの匂いにケンタッキー・フライド・チキンを連想しました。
大きな茶碗蒸しと唐揚げにお腹いっぱいになりました。
そして年末には小学生の子供さんから手造りの可愛いキーホルダーをいただきました。とても嬉しかったです。
その他、お野菜やお花、お菓子などいろいろといただきました。
本当にありがとうございました。
改めてお礼を申し上げるとともに皆様のお気持ちに応えるようこれからもスタッフ一同頑張ります。
元旦のテレビ番組で、ヘリコプターから撮影された富士山の初日の出とダイヤモンド富士が放映されていました。
「視聴者の皆さん、スマホを用意してください。はい、撮影どうぞ」というアナウンスに合わせて、私もテレビ越しに初日の出を撮りました。
本当に富士山は美しいですね。
12月に矯正の講習会で東京に行った際にホテルの窓からはっきりと富士山が見えました。
東京から近いように思えたのですが、東京と静岡との距離は佐賀から阿蘇山よりも遠いと主人が日本地図で示しました。
東京の冬はとても乾燥しているからよく晴れた日は富士山が近く見えるそうです。
気象条件が違うから佐賀から阿蘇は見えないよとも教えてくれました。
「関東のからっ風」と言いますが、冬の東京に行くと唇がすぐにカサカサになるのはそういうことかと納得しました。
ところで1月中旬にスタッフが自宅で転倒して大腿骨を骨折してしまいました。
すぐに手術を受けて今リハビリ中です。
待ち時間などが長くなるといけないので、予約を少し減らしています。
皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどお願い申し上げます。
意外と知らないビタミンCの役割②
12月、1月と県内ではインフルエンザが猛威を振るいました。キャンセルもとても多かったです。
今月号の健康お役立ち情報では、先月に引き続き、ビタミンCについてお話します。
ビタミンCは感染症対策において以下の2点で重要な役割を果たします。
ウイルスや細菌を侵入させない
感染を防ぐ上でまず重要なのがウイルスや細菌を侵入させないことです。
ビタミンCはこのバリア機能を果たす粘膜や皮膚の材料であるコラーゲンの合成に必要です。
ウイルスや細菌を増やさない
体内にウイルス等が侵入したとしても、増殖を防ぎ、排除できれば、感染を防ぐことができます。
これを担うのが免疫機能で、ビタミンCは白血球という免疫細胞の働きを増強する働きがあります。
私たちの皮膚や血管、骨に多く含まれる繊維性のタンパク質、それがコラーゲンです。
コラーゲンは細胞と細胞の間をつなぎ合わせる接着剤のような役割を果たし、皮膚や血管、骨に柔軟性を与え、そして丈夫にしてくれます。
コラーゲンは簡単な構造の3本のたんぱく質が三つ編み状に集まった「三重らせん構造」をしており、これが網目状に張り巡らせることで、強く弾力のある組織になります(図1)。
ビタミンCはこの「三重らせん構造」を作るために必要な栄養素です(図2)。
先月号でビタミンCが不足すると骨がもろくなったり、筋肉量が減ることをご説明しました。
その理由はビタミンCがコラーゲン合成に必要だからです。
かつて大航海時代、多くの船乗りが「壊血病」で命を落としました。
これを防ぐため、船に大量のレモンを積んだところ、死者が激減したという記録があります。
歯科医院で歯周ポケットを検査した際、出血が見られる部位は、コラーゲンが弱くなり、粘膜がただれた状態、いわば「胃潰瘍」のような状態です。
作物を育てるときに草取りだけでは不十分で、水や肥料が必要なように、歯石を取るだけ、歯を磨くだけでは健康な歯肉は育ちません。
ビタミンC、タンパク質、鉄、亜鉛、カルシウムなどの栄養素をしっかり摂取することで、健康な歯周組織を育てることができるのです。
なお、厚生労働省のビタミンC摂取基準は1日100mgとされていますが、これ以下だと壊血病になるという指標です。
健康に過ごすためには少なくとも1日1000mgは摂取しましょう。
編集後記
年が明けて早くも1か月が過ぎました。
患者様からたくさん年賀状をいただきました。
今までいただいた年賀状やお礼状は大切に保管しています。私の宝物です。
「お母さんが死んだときにはお棺に入れてね」と娘に伝えています。
2002年2月2日にみのり歯科診療所をオープンしました。
「治療の結果が実って患者様が健康になるように、赤ひげ先生のように患者様を大切にし、人と人との関係が実るように」という願いを込めて「みのり」と名付け、開業初年度から患者様に年賀状を書く習慣を続けています。
遠方に転居された方からも毎年お便りをいただき、理念を再確認する機会となっています。
みのり歯科は今年で23年目を迎えます。
初心を忘れず、これからも診療に努めてまいります。