INFOMATION
みのり通信2024年11月号
INFOMATION2024.11.01
院長より
昨今、闇バイトによる強盗など凶悪犯罪の報道を目にすることが増えました。8月にもクリニック近辺で何か事件があったらしく、警察から防犯カメラがあったら画像を見せてほしいと連絡がありました。
以前から防犯カメラを付けようと思っており、ようやく9月に設置しました。何も起こらないことが一番ですが、備えはしておきたいと思います。
先月は「国スポ」が佐賀県で開催されました。開会式の数日前からたくさんの警察車両を見かけました。天皇皇后両陛下がお見えになるのですから、警備も厳重ですね。他県の警察もたくさんお手伝いされていたそうです。
開会式の日はブルーインパルスを見るために、仕事を終えた後、急いでアリーナ近くのファミレスでご飯を食べ、駐車場で今か今かと空を見上げて待っていましたが(道路向かいのドン・キホーテの屋上にもたくさんの人がいました)、予定時刻を過ぎても飛行機が飛んできません。悪天候のため中止ということでがっかりしました。
その足で県立図書館に向かい、夕方の提灯行列に参加しました。報道番組の古い映像で提灯行列を見たことはありますが、今後生きている間に体験することはないだろうと思ったからです。
主人と「冥途の土産」だと言って列に並びました。提灯と旗が入った袋をもらい、娘と「どうやって明かりを点けるのかな」と話していたら、後ろに並んでいた方が「提灯の底の薄い紙をはがしてここにライトを立てるんですよ」と教えて下さいました。袋の中を探すと、ろうそくの形のLEDライトが入っていました。技術の進歩ですね。
人ごみの中で知り合いの先生や患者さんとも出会って、楽しくお話ししました。
県庁前のお堀端から西高のグランドまで提灯と旗を手に「バンザイ」と言いながら歩きました。暗くなってから、提灯を掲げて万歳を繰り返す参加者に向かって、両陛下が照明を落とした部屋から提灯を振ってくださり、良い思い出となりました。
私が小学生の時に鹿児島国体がありました。兄がボーイスカウトに入っていたため、会場整備の手伝いをすることになり、一緒にあちこちで競技を見ました。
その時に昭和天皇がお越しになり、菊のご紋の入った車がとても大きく、子供心に驚きました(ロールスロイスだという話です)。その後、皇太子ご夫妻が来県され、確かセンチュリーに乗っておられたと思うのですが、天皇陛下の車と比べると小さく感じたのを覚えています。
様々な競技が行われ、佐賀県がたくさんメダルを取り、良い結果を残すことができたようです。何年間も準備された大会関係者の方は本当に大変だったでしょう。ご苦労様でした。
ところで玄関にある樅ノ木に気付かれましたか?
ふるさと納税で「クリスマスツリーにもなります」とあったので12月くらいになるかな、と思って申し込んだら10月半ばに届きました。クリスマスの飾りつけが楽しみです。
その体の不調、血糖値が関係しているかも
「血糖値スパイク」という言葉をご存知でしょうか。
朝食や昼食がパンやパスタだけの方がいらっしゃいませんか?食後に眠気やだるさ、集中力の低下を感じることがありませんか?それは食後の血糖値が関係している可能性があります。
食後は一時的に血糖値が高くなりますが、通常であればインスリンがすぐ分泌され、食後約2時間以内には正常値(約70~100mg/dl)に戻ります。
けれども精製された炭水化物を過剰に摂取したりインスリンの分泌や作用が不足したりすると、食後の血糖値が異常に高くなる場合があります。そして、血糖値が急激に上がることでインスリンが大量に分泌され、今度は血糖値が急激に下がります。
このように、食事の後に血糖値が急上昇・急降下する現象のことを「血糖値スパイク(食後高血糖)」といいます。
食事をしてから2時間後に測った血糖値が140mg/dl以上ある場合、食後高血糖と判断されます。
この食後の血糖値スパイクを繰り返すと血管が傷つきます。そのため、動脈硬化が起こり、脳梗塞・心筋梗塞・下肢血管閉塞になりやすく、血管が詰まることで突然死に繋がる危険性が指摘されています。
従って食後血糖を上げない食べ方や運動がとても重要となります。
採血以外に血糖値を計測する方法として、「リブレ」というセンサーを上腕につけて自宅で2週間計測するという方法もあります。
お風呂もつけたまま入れますし、食べたものによって上がり方が変わるので面白かったです。アマゾンでも購入できますよ。
血糖値スパイクを起こさないために
甘い飲み物・食べ物は控えめにしましょう
ブドウ糖などの単糖類は吸収のスピードが速いため、血糖値を急上昇させる原因となります。
ペットボトル症候群という言葉があるように、血糖値が上昇すると喉が渇くため、さらに甘い清涼飲料水などを飲んでしまうという悪循環に陥ってしまいます
主食は未精白穀物がおすすめ
玄米は食物繊維が多く、主な糖質は多糖類であるデンプンなので、食後の血糖値の上昇が緩やかです。また、糖質の代謝に欠かせないビタミンB群も多く含みます。
食事の食べ方を工夫しましょう
最初に野菜やたんぱく質を、後から炭水化物を食べることで、血糖値の急上昇を抑えられます。
また、ゆっくり、よく噛んで食べるようにしましょう。
ストレス対策も大切
ストレスが多いと、交感神経が過度に働き、血糖値を上げる物質が盛んに分泌されます。
運動不足に気をつけましょう
食後の軽いウォーキングは血糖値の上昇を緩やかにする助けになります。散歩や買い物でもよいでしょう。
編集後記
今年も残すところ2か月となりました。1年があっという間に過ぎていきますね。
そして今年の夏はとにかく暑かったです。職場も自宅もかなり電気代が高かったです。今後もこのような気象が続くのでしょうか。
能登地方では1月の地震に続き、大雨で甚大な被害が出ており、心が痛みます。亡くなった中学生のお父様の談話に涙が出ました。
佐賀県も何度も大雨の被害を受けています。災害に対する備えも怠らないようにしなければなりませんね。