INFOMATION
みのり通信2023年2月号
INFOMATION2023.02.01
院長より
早いもので年が明けて1カ月が過ぎました。
今年もたくさんの患者様から年賀状をいただきました。
ありがとうございました。
12月31日に除夜の鐘を突きに行く予定でしたが、零時過ぎまで雑用をしていて行くことができませんでした。
せっかく晴れていたのに寝過ごして初日の出を拝むことができなかったのも残念です。
元旦は鹿児島に行きました。
小中高と過ごした土地なので、桜島を見ると懐かしさが込み上げてきます。
「白熊」というかき氷をご存知でしょうか。
私が小学校の時には既に「むじゃきの白熊」は有名でした。
今ではインターネットでも注文でき全国どこででも食べることができます。
けれども、やはりかき氷のふわっとした感じはお店でなければ味わうことができません。
ホテルでお腹いっぱい朝ごはんを食べたにもかかわらず、子供たちと「白熊」を食べに行きました。
通常サイズはとても大きいので、2人で食べることが多いです。
私は何気なく今まで食べていましたが、子供たちから「白熊の顔になるようにフルーツなどが飾ってあるよ」、と言われて初めて上から眺めて納得しました。
1月3日は次女が福岡空港から羽田に向かいましたが、半端ない混雑状況でした。
恐らく出発予定時刻の2時間前には空港に着いていなければならないのではないでしょうか。
その点佐賀空港は搭乗もスムーズだし、荷物もすぐに出てくるのでよいですね(昨年福岡便を使ったら荷物が出てくるまでに30分以上かかりました)。
小正月まで医院の玄関に飾っていた羽子板は結納セットの水引を使ったものです。
10年以上前に結納を処分しようとした際に、大川の木工家具を作る方が羽子板に生まれ変わらせてくださいました。
お正月には目を楽しませてくれています。
昨年暮れには3年前にご主人の転勤で東京に行った受付スタッフが赤ちゃんを抱いて立ち寄ってくれました。
皆からかわるがわる声を掛けられたり抱かれたりしても泣かずにお利口さんでした。
以前勤めてくれたスタッフが顔を出してくれるのは嬉しいです。
子供さんの成長を私たちも楽しみにしています。
1月は誕生日にスタッフからお花を貰いました。
技工所の方と話をしていたら何やら賑やかな音楽が流れてきて、「誰の携帯の着メロ?」と思ったら、「先生、お誕生日おめでとうございます!」と言うスタッフの声にびっくり。
よく聞くと賑やかなハッピバースデーのメロディーが診療室のiPadから流れているのでした。
優しく、実力のあるスタッフと仕事ができてとても幸せです。
当診療所はこの2月で21年目に入ります。
「みのり」という名前は治療の結果が実るように、患者様とよい人間関係が実るようにという願いを込めたものです。
「診療所」は赤ひげ先生のように心のこもった診療をしたいと思って付けました。
吹けば飛ぶような小さな診療所ですが、実り多くなるように、今まで以上に充実した診療をし、患者様に喜んでいただけるよう努力したいと思います。
また、最近では足が弱くなり、通院が困難になる方が増えてきました。
10年、20年とお付き合いしてきた患者様の通院が途絶えると、体調が悪いのかしら、それとも施設に入られたのだろうか、と心配になります。
お口の中が不潔になると肺炎などのリスクが高くなります。
往診もできますので、ご相談くださいね。
健康お役立ち情報
先日予防歯科に関するオンラインセミナーを受講しました。
いろいろな数字が出てきて興味深い内容でしたのでご紹介します。
さて、皆さんは「歯」1本の価値をどれくらいと思われますか?一般的な日本人は 「歯1本 約35万円 口の中全部で 973万円」という答えだそうです。
では歯科医師が思う価値は 「歯1本 約104万円 口の中全部で 2913万円」だそうです。
交通事故による歯の賠償請求額では1本80万円という判例が出ました。
80万円×28本=2240万円 そうすると28本全部ある人の口の中には、2,240万円の価値があるということが言えるかもしれませんね。
ところが歯の不良者グループは優良者グループより、歯科医療費が22.6倍、総医療費が2倍多いそうです。
要するに資産を食いつぶすということです。
上述のように歯の資産価値は2,240万円。
歯が無いと医療費は2,000万円多くかかるということから、定期的なメンテナンスで4,240万円の価値を維持できるということになります。
「1年間に1~2万円歯に投資することで、年間100万円のリターンがあります。
糖尿病、誤嚥性肺炎、認知症、寝たきりも予防でき、体の入り口に投資するのは賢い選択です」という講師の先生の言葉が印象的でした。
参考資料として図1、図2のように、定期的な歯科検診を受けている人ほど、歯の本数が多い人ほど年間医科医療費が少ないことが分かっています。
また、歯や入れ歯があると認知症発症リスクが約半減という統計もあります(図3)。
私たち歯科医療従事者は虫歯や歯周病の予防や治療が全身にどれほど大切かという視点で語りますが、このように経済的な面からの指摘は目からうろこでした。
28本全ての歯を持っているだけで2,240万円もの資産があり、それを維持することで4,240万円にもなるのですね。
ちなみにアメリカ人は1本の歯の価値を500万円と評価しているのだそうです。
28本では1億4,000万円です。
欧米諸国の人は皆さん歯並びが美しく、白い歯が覗く素敵な笑顔ですね。
保険制度の差もありますが、オーラルケアに時間とお金をかけています。
日本の政治家はどうでしょうか。
きれいな口元の人はあまりいませんね。
国際会議などで外国人からどのように見られているのかな、とつい心配してしまいます。
数年前に「老後の2,000万円問題」が話題になりました。
医療費を少なくして健康に過ごすことも目に見えない資産です。
頑張れば4,240万円の資産をもつことができるのです。
今回はお金にまつわる話になりましたが、若い時から歯の定期検診を続けることの大切さをご理解いただきたいと思います。