みのり通信2023年1月号|佐賀市で歯医者をお探しならみのり歯科診療所へ

みのり歯科診療所

診療時間

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土曜9:00~13:00まで

休診日:日曜・祝日・年末年始・学会研修日

INFOMATION

みのり通信2023年1月号

INFOMATION2023.01.01

みのり通信2023年1月号

休診カレンダー
院長より
新年あけましておめでとうございます。
コロナウイルス感染症が始まって3年目となりました。
昨年秋から行動制限が緩和され、外国人の姿も目にするようになってきましたが、収束にはもうしばらく時間がかかりそうですね。
基礎疾患がある方は特に気を付けましょう。
受験生はこれからが正念場です。
コロナやインフルエンザに感染してしまったら今までの苦労が報われません。
うたた寝などしないでくださいね。

昨年は母の初盆や1周忌、家族の病気、次女の引っ越しなどで慌ただしく過ごした1年でした。
次女は今まで親をアッシー君にしていましたが、都会で車に乗ることができない生活となり、通勤や買い物で歩かざるを得ないためかなり痩せました。
生活習慣が変わるだけでこんなに痩せるのかと驚いています。
佐賀にいると近くのスーパーに行くにも車に乗ってしまいます。
東京に行くたびに「都会の人は歩くのが速いな~」と思います。
私も運動の習慣を身につけなければ、と思うもののジムに行く時間もなく、せめて家事でこまめに動くことを心がけるようにします。

毎年のことですが、1年の初めには遠大な目標を掲げ、年末には反省の日々を過ごしています。
昨年はお付き合いの長かった患者様が数名お亡くなりになりました。
患者様との会話などいろいろと思い出しています。
私が平均寿命まで生きるとするとあと30年近くありますが、人生何があるか分かりません。
一日一日を悔いなく過ごしたいと思うようになりました。
取り敢えず大きな目標よりも、その日にやらなければならないことを先延ばししないということを今年の目標にします。

ところで、昨年から我が家は食生活の改善に取り組んでいます。
できるだけ加工食品を食べない、野菜をたくさん食べる、塩分・砂糖を減らす、など難しいことではありません。
主人は降圧剤を使わずに140/90mmHgくらいだった血圧が数ヶ月で90/60mmHgまで下がりました。
そしてメンテナンスにお出でになる患者様が無農薬野菜を栽培しておられ、安心して食べられる野菜をいただくことができるようになりました。
カブや大根、ニンジンの葉も入れてくださるのでありがたいです。
無農薬の野菜
昨年受けた「受験に役立つ栄養素」というセミナーで、鉄不足の子は数学の成績が悪い、など栄養と学力の話がありました。
つい子供に「勉強しなさい」とガミガミ言ってしまいますが、根性論だけで成績が上がるわけではなく、脳に必要な栄養素を含む食事を考えなければなりませんね。
子供さんもたくさん通っておられるので、栄養のお話も今後ご紹介していきたいと思います。

写真は患者様からいただいた柚子餡入りのお餅です。
柚子のお餅
香りがよく、とても美味しかったです。
日本は四季に恵まれているので、旬のものを楽しむことができて幸せですね。

健康お役立ち情報

昨年11月28日に「日本唾液ケア研究会」の学術集会に行って参りました。
歯科医師、歯科衛生士だけでなく、医師、看護師、管理栄養士、理学療法士など多くの医療関係者が参加しており、唾液に関する関心の高さを伺うことができました。
 唾液には体にとって様々な有効成分が含まれています。
虫歯や歯周病の予防に加えて免疫力を向上させるIgA抗体が含まれています。
この冬はコロナもまだ収束せず、インフルエンザの流行も懸念されています。
感染症から身を守るためにも唾液力をアップさせましょう(図1)。
図1唾液は口腔を24時間守る存在
唾液を増やすためには
1.水分摂取
  胃が吸収できる1回の水 分摂取量は、200〜250mlです。
カフェインやアルコールは利尿作用があり、飲みすぎは腎臓に負担がかかることがあります。
食事でも摂取できるので健康な方で約1L位が目安となります。
2.噛む
大きめに切る、硬いものを混ぜる、一口量を減らす、姿勢を正す(図2)ことを心がけましょう。
図2
これはダイエットにも繋がります。
唾液腺は筋肉に裏打ちされているため、筋肉を使うことも必要です。
舌圧が強いと唾液分泌量が多いことも分かっています(図3)。
図3舌運動訓練
よく噛んで食べましょう
3.刺激する
  口腔粘膜を刺激することで唾液分泌が促進されます。
唾液腺マッサージについての資料がありますので、ご希望の方はお声をおかけください。
また、私が考案して製品化された「サリオーラ」というマッサージ器具を用いた神奈川歯科大学の実験結果が発表されました(図4)。
図4


この器具で口腔内をマッサージすることにより、唾液量が有意に増加しました。
また、大脳皮質の血流量および酸素飽和度が増加、即ち大脳皮質が活性化されたことが示唆されました。
認知症の予防にもつながるかもしれません。
4.食べる
唾液量を増やすことが期待される食べ物には、イソフラボン(大豆など)、ケルセチン(玉ねぎなど)、コエンザイムQ10(サプリメント)、リコピン( トマト)、ビタミンA,C,E などがあります。

その他、重炭酸ナトリウムの入浴剤を入れる、カラオケで歌うこともよいということです。
いずれも日常生活の中で取り入れることができるものばかりです。
65歳以上の3人に1人は唾液分泌障害があると言われており、そのうち80万人が重度のドライマスとされています。
転ばぬ先の杖です。
日ごろから食生活やマッサージを心がけましょう。