INFOMATION
みのり通信2021年11月号
INFOMATION2021.11.01
院長より
10月半ばまで日中は30度を超える真夏のような暑さでしたが、一転して気温が下がりました。
朝夕の気温の差が大きいため、体調を崩さないよう気をつけましょう。
先月メンテナンスに来られた患者様から、「お米を減らしてオートミールに変えたら3カ月で6キロ痩せた」というお話を伺いました。
その数日後に出版社にお勤めの患者様からオートミール料理の本をいただき、スタッフががぜんやる気を出して様々な種類のオートミ ールを買ってきてお昼にあれこれと食べ比べているようです。
娘の話では、世間では今オートミールが大流行で、ネットでもたくさんのレシピが紹介されているそうです。
「GI値」という言葉をご存じでしょうか。GI値とは、炭水化物が食後にどの程度血糖値を上昇させるかの指標で、0~100の値で示されます。
数字が高いほど、食後血糖値が急上昇するため、血管内皮細胞を痛めやすいのです。
白米が70、オートミールは44です。
また、食物繊維やビタミン、ミネラルも多く含まれています。
私はお昼ごはんにおにぎりなどを食べると15時から16時の間に眠くなることがあるので、昼食はごく軽いものにしています。
フリーズドライのお味噌汁にオートミールを入れると、あっという間に雑炊ができます。
皆様もぜひ試してみてください。
間食にジャンクフードや甘いお菓子を食べるよりも健康的ですよ。
けれども、極端な糖質制限はよくないので、ご飯も食べてくださいね。
話は変わりますが、血圧測定についてご説明させていただきます。
ご来院時に血圧測定をお願いしていますが、度々「なんで歯医者で血圧を測らんばと？」とのご質問があります。
歯科医療は麻酔を使うことが多い現場です。
麻酔を打つと血圧が20から30mHg、ポンと上がり、具合が悪くなることもあります。
高血圧や心臓の薬を飲んでおられる方には、血管収縮薬が入っていない麻酔薬を選びますが、お薬を飲んでいない方でも血圧が高い可能性があるためリスク軽減のためにも血圧測定をお願いしています。
また、日頃から麻酔を打つときは患者様の表情を見ながら細心の注意を払っていますが、麻酔を使わない処置でも、緊張から血圧が上がったり気分が悪くなることもあります。
そしてメンテナンスには痛みを伴う処置はありませんが、もし当日血圧が高ければより注意してお口のケアを行うことができます。
面倒くさいかもしれませんが、ご協力をお願いいたします。（血圧計の使い方が分かる方はご自身で測定され、出てきた紙を受付にお渡しください。
また、急いで来られた際や緊張しておられる時は高い数字が出てくることもありますので、少し間をおいてから再度測定されて結構です）
健康お役立ち情報
10月以降、新型コロナウイルスの感染者が全国的に減少しています。このまま落ち着くとよいですね。
昨年から口腔衛生状態が悪いと新型コロナウイルスの感染リスクが高くなるというデータが示されています。
資料1にありますように、歯周病がある人は重症化リスクが5倍ほど、死亡する可能性は8倍も高いという驚くようなデータがあります。
残存歯が20本以上ある人は4本以下の人に比べて年間医科診療費が19万円も安い（資料2) 、歯がほとんどなく入れ歯を使っていない人 は残存歯が20 本以上ある人に比べると認知症発症リスクが1.85倍も高い（資料3) というデータもあります。
1割負担の方が歯科医院でのメンテナンスを受ける場合は1000円以下です（虫歯や入れ歯などの治療費は含みません）。
1年で1万円歯科医療費（メンテナンスに関する費用）がかかるとしても18万円もの差額になります。
これは介護保険料に近いのではないでしょうか。
後期高齢者になると医療費が増える方が多いですが、ご自分のお口の健康を守ることで節約できるし、生活の質も維持す ることができるのです。
佐賀県の健康事業として、11月1日から30日の1か月間、「くちパト」検診が行われます。
この事業に協力することを登録している歯科医院に予約を取ることで無料で歯科検診を受けることができます。
ただし、18歳以上であること、歯科治療中の人は除くこととなっている点にご注意ください。
また、検診においては歯石取りなどの処置を行うことはできません。
このニュースレターを手に取られる当院の患者様は残念ながら検診対象者には該当しません。
けれども歯周病のチェック項目などは一般的な検診よりも細かく行っていますので、ご安心ください。
検診のポスターは県内の様々な場所に置いてあるようです。
もし、お知り合いの方で何年も歯科検診を受けていない方がいらっしゃいましたら、上記のデータなどを教えて差し上げて、無料検診を受けることをお勧めしてください。