みのり通信2020年4月号|佐賀市で歯医者をお探しならみのり歯科診療所へ

みのり歯科診療所

診療時間

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土曜9:00~13:00まで

休診日:日曜・祝日・年末年始・学会研修日

INFOMATION

みのり通信2020年4月号

INFOMATION2020.04.01

みのり通信2020年4月号

 

休診カレンダー

院長より


毎年3月中旬には自宅近くに鶯がやって来ます。起床時に「ホーホケキョ」というさえずりを聞くと春の訪れを実感します。
今年は自宅のサクランボの木にメジロが来ました。
スズメと違ってほんの近くに行くまで逃げません。
緑色のとてもきれいな鳥です。

けれども穏やかな春の陽気とは裏腹に新型コロナウイルスの影響で社会デマに振り回され、薬局では衛生材料や体温計も売り切れています。
マスクが長期欠品になっていることは周知の事実ですが、紙エプロンや紙コップ、グローブなども在庫切れとなり始め、追加注文を繰り返している状況です。
日本製のものは欠品しないだろうと言われていましたが、原料がアメリカや中国など他国のものであればいずれ不足することも考えられるので、スタッフと相談しながらあれもこれもと注文し、段ボール箱の山になっています。
マスクは洗って使っても大丈夫というコメントを聞いたので、皆で名前を書いて消毒した後、ネットに入れて洗濯機で洗ってみました。
2、3回は大丈夫のようです。洗ったマスク

3月12日にWHOが「パンデミック」を宣言しました。
これは「すべての人」という意味の古代ギリシャ語から来た単語だそうです。
2500年近く前、この単語が生まれた古代ギリシャの時代にも、感染症でアテネ市民の3〜4人に1人が亡くなり、その影響もあって、アテネがペロポネソス戦争に負け、ギリシャの最盛期に陰りが見えたのだそうです。
また、700年近く前、ペストが大流行し数千万人が亡くなりましたが、兵士の数が足りなくなり、多くの戦争が停戦になりました。
そして、100年ほど前、「スペイン風邪」が流行った際は、世界の3人に1人が感染し、約5000万人が亡くなったと推定されます。
死亡率が高かった地域の多くは植民地だったため、各地の反政府運動や独立運動に拍車がかかったと言われています。(以上3月15日毎日小学生新聞より)

飲食店やスーパーなども閉店時間を早めたりしているようで、休みの日も今までよりも車が少ないように感じます。
私が結婚して佐賀に来た頃(平成元年)は19時でスーパーが閉店するため、買い物をするのが一苦労でした。
大学を出るのが19時以降でしたので。
その後、24時間営業のコンビニやファミレス、スーパーなどが増え、夜の活動時間がだんだん長くなり、いつも日本人は忙しく過ごしてきたように感じます。
もちろん、コロナウイルスの影響で業績が悪化することは望ましくありませんが、先の例のようにパンデミックが起きると社会が変化するのかもしれません。

日々感染者が増えている現状に一刻も早い収束を願うばかりです。
けれども、物資が足りないという現実に直面して、改めて私たちは何と物を粗末にしていたのだろうかと反省しました。
特に医療現場では感染防止の観点からディスポーザブルが進み、医療廃棄物が増える一方です。
衛生面からは使い捨てが望ましいことはもちろんですが、今回マスクを洗ってみて「まだ使える!」と「もったいない」精神を思い出しました。
けれども、紙コップやエプロン、手袋などは従来通り使い捨てにしていますので、ご安心ください。
それから、市販の消毒薬は品薄になっているようです。
私たちもアルコール製剤はいつ入るか分かりません。
当院には非常に高い殺菌力がある高濃度電解次亜塩素酸水(HCLO)を生成する機械があります。
遮光のボトルで1ヶ月以上有効です。
ご希望の方は受付にお申し出ください。

健康お役立ち情報


新型コロナウイルスによる感染者数が世界的に増えています。
うがい・手洗いの励行はもちろんですが、自己免疫力を上げることがとても大切な要素の一つとなります。
先月号でもお話ししたように、国際オーソモレキュラー医学会(ISOM)は1月26日に「ビタミンCがコロナウイルス感染を防ぐ」との緊急声明を全世界に発信しました。
3月20日にISOM正会員で、米国アンチエイジング医学会認定医である森永宏喜歯科医師が歯科的見地を加えたメッセージがヤフーニュースに掲載されたので、ご紹介します。
感染予防と重症化を防ぐためのサプリメントの種類と推奨量は以下の通りです。

サプリメント推奨量

VCが呼吸器感染症に有効との報告は多く、例えばVC1グラムを1時間ごとに6回、以後1日3回投与すると、投与しない場合と比較して風邪とインフルの症状が緩和し、また、1グラムを1日3回投与することで症状を予防できたとの報告があります。
ここになぜ“口の中”が関わるかというと、歯周病がVCを消費してしまうからなのです。
歯周病の悪化に大きく関わるジンジバリス菌という細菌が多いほど、つまり、歯周病が重度なほど体内のVCが少なかったとの報告がみられます。
歯周病が重症化して体内のVCが目減りしていれば、ウイルス性の呼吸器感染症にかかるリスクが高くなる恐れがあります。
また、血清25-(OH)VD値が38ng/ml以上の被験者はそれ未満の群と比較し急性ウイルス性上気道感染症のリスクが1/2にまた、罹患日数も大幅に短縮との報告もあります。
そして、歯周病が進んでいる人は体内のVDが不足状態だとの報告もみられます。

多くの調査では、日本人の約7〜9割がVDの不足状態とのことですので、新型コロナに限らず、ウイルス性呼吸器感染症のリスクを下げるには、VDを十分に摂取すること、そして、歯周病をしっかり治療しておくことが望ましいでしょう。

また、日本人の子ども、老人、女性で亜鉛摂取量が減少しているとの報告があります。
VC1グラム+亜鉛10ミリグラムを5日間投与され、風邪症状が早期改善したとの報告がある一方、歯周病患者では体内の亜鉛が不足していたとの報告もあります。歯周病と呼吸器感染症は亜鉛不足という共通点で結ばれている可能性があります。

当院でもスタッフが罹患しないために、ビタミンCとビタミンDをスタッフルームに置いて毎日飲んでもらっています。
私もサプリメントに加えて、ビタミンCを週に2〜3回は注射しています。
高濃度のビタミンC点滴やオゾン点滴が中国で重症患者に有効であったという報告もあるようです。
ビタミンDの血中濃度も測ることができるので(採血)、ご希望の方はお申し出ください。