みのり通信2020年5月号|佐賀市で歯医者をお探しならみのり歯科診療所へ

みのり歯科診療所

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INFOMATION

みのり通信2020年5月号

INFOMATION2020.05.07

みのり通信2020年5月号

2020年5月休診カレンダー


院長より
3月までは東京オリンピックの開催について気を揉んでいたのに、新型コロナウイルス感染の蔓延によって全国に緊急事態宣言が出される事態となってしまいました。
学校は休校、そして外出を控えるようになり、世の中に閉塞感が漂っています。
ウイルスは目に見えませんし、無症状の場合は自分がウイルス保有者であることすら分からないので、かつてないほど日常生活も緊張しています。
いつまでに収束するという目途も立たない中、今はじっと耐えるしかないでしょう。

私が所属している学会や研究会も4月以降、すべてセミナーは中止かオンラインとなりました。
1年コースで申し込んでいた3度目の受講となる矯正のセミナーも延期です。
ただ、今までは勉強会はほとんど東京で受けなければならなかったのに、パソコンの前に座って受講できるということに驚いています。
大学生の次女もオンライン授業となりました。
企業ではテレワークも進んでいるようで、コロナ終息後は世の中が大きく変わっていくことでしょう。

マスコミは毎日患者数の増加ばかり報道しています。
そのような番組ばかり見ていると気が滅入ってしまします。
ウイルスに感染するのは確かに怖いです。
では感染を防ぐ、あるいは感染しても重症化しないようにするにはどうすればよいでしょうか。
私はいわゆる「歯科治療J と並行してこの1 0 年ほど「分子栄養学」を学んできました。
たくさんの先生方に教えを受けてきましたが、今回のコロナウイルスに関しても多くの情報を提供してくださっています。
今月号はいつもの「みのり通信」とはレイアウトを変えてコロナウイルスヘの対処法について記載します。
感染しないためには日常生活でできる工夫がたくさんあります。そしてお口のケアがとても大切です。
これについては次からのページでご紹介します。
今後も新しい情報が入ってきたら(コロナに限らず健康全般にわたって)皆様にお知らせできるよう、LINE を開設いたしました。
ぜひご覧になって、ご家族やお知り合いに教えてあげてください。
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なお、先月のニュースレターでは2か月後の予定表も出していましたが、今後どのような状況になるか分からないため、5月の日程のみ記載します。ご了承ください。

この原稿を書いている4月下旬、医院の前の県道にハナミズキが咲き始めました。
ピンクや白の花を見ると心が和みます。
今年は桜が満開になったことも気付かない有様でした。
満開を過ぎたころ、主人が日隈山に花見に連れて行ってくれました。
高台から佐賀平野を眺めているとささやかな日常がどれほどありがたいかを感じました。
かつてないほどの困難に直面している時にも季節は巡っています。
街路樹や道端の花に目を止め、青い空を仰ぎながら深呼吸をしてみましょう。少し気分転換になるかもしれません。


ある研究では、ヒトの口腔内や気道に存在する細菌にNAを産生する性質があり、インフルエンザウイルスの増殖を助けていることが明らかになっています。
介護施設で衛生士による口腔ケアを行った施設はそうでない所と比べてインフルエンザの発生率が10分の1だったという報告があります。
このことからも、口腔内をきれいにしておくことは新型コロナウイルスの感染防御にも役立つと考えられます。
口腔ケアというと「歯磨き」と思われるかもしれませんが、舌や頬粘膜にもたくさん細菌がいます。
新型コロナウイルスは舌にもレセプターがあるそうです。
鶴見大学の花田教授が朝食前に、歯磨きと舌磨きをすることを力説されています。
口腔内全体にはこんなに細菌が!

そして、新型コロナウイルスはpH に敏感という論文を知り合いの先生が紹介してくれました。(Viruses are pH Sensitive: Dr. Mark Sircus)
3 月に出されたばかりの論文です。
これによるとヒトコロナウイルス229E株は、pH6.0で最大の感染力を示します。
MHV-A59株はpH8.0では急速に不活化されます。
ロンドンのロイヤルフリー病院と医学部はpHを上げる(アルカリ状態にする)と免疫系が細菌を殺す能力を高めると結論付けています。
このことからも、冒頭に述べましたように、海藻やキノコなどのアルカリ性食品を摂ることが必要であることが分かります。
Virus are pH Sensitive
自分の体が酸性なのかアルカリ性なのか、少し怖いですが、知りたくありませんか?
唾液と体液は相関関係があります。
唾液のpHを測定することで、自分の体質の目安になります。
そして、口腔内の菌の数を測る「細菌カウンター」という計測器があります。
舌表面を綿棒で拭って菌の数を測るものです。
唾液のpH測定と菌カウントは準備ができ次第ご案内します。(来院前30分は飲食を控えてください)
細菌カウンター

それから気を付けなければならないのが「ドライマウス」です。
唾液には分泌型IgA抗体やラクトフェリン、リゾチームなど抗ウイルス作用を持ったタンパク質が含まれており、感染防御の最前線の働きを担っています。
湿度が低い状態ではウイルスの生存時間が長くなります。
ドライマウスの指標として2分間の刺激唾液が2g出ることとされています。
けれども、60 歳以上の方はほとんどクリアできていません。
最近は20 代の若い方でも1g以下の方が複数おられました。
唾液を出すためには、まずよく噛んで食べることです。
1日1回は20分以上かけて食ぺましょう。
そして、唾液腺のマッサージやよく舌や唇を動かしましょう。
唾液腺のマッサージ また、「お口ぽかん」の子供さんも多いです。
口唇力を上げるトレーニングが必要ですが、すぐに改善することは難しいので、寝るときにも口だけでもマスクをしましょう。