INFOMATION
みのり通信2026年10月号
INFOMATION2026.10.01
院長より
今年の6月に保険点数の改正がありました。
顕微鏡で歯垢を観察し、歯周病菌を見ることで患者さんの意識の向上を図ることができるようになりました。
みのり歯科では開業数年後から位相差顕微鏡を使っていたので新しい取り組みではありませんが、以前よりも積極的に活用するようになりました。
今までは歯周病のひどい方のみ使っていましたが、非常にきれいに歯磨きができていて、歯肉の腫れや出血がないにも関わらず、悪性度の高い菌がや多量の白血球が認められ、体のどこかで炎症が起きているのではないかと疑われるケースもありました。
その中で貧血が疑われ、内科受診を勧めた結果貧血の治療に結び付いた患者さんがいらっしゃいました。
現在は歯周病菌が様々な疾患(誤嚥性肺炎、大腸がん、アルツハイマー型認知症など)を引き起こす可能性があることが分かっています。
歯周病菌の種類を同定するPCR検査がまだ保険で認められていないのが残念ですが、可能な検査を用いて将来起こりうる疾病のリスクを下げることができるよう日々の診療のなかで心がけてまいります。
「腸活」という言葉もメジャーになりました。
この言葉を聞くとヨーグルトを食べようとか、乳酸菌を摂取しなければ、と考える方が多いと思います。
けれども、口の中が汚ければ腸の環境も悪くなります。
先月、以前からお付き合いのある会社の方が当院のスタッフ向けに「腸活」のセミナーをしてくださいました。
腸内細菌についても詳しく学ぶことができ、スタッフも活発に質問していました。
今月は同じ会社が認知症をテーマにした勉強会を行ってくださることになっています。
日々患者さんと関わるスタッフに様々な分野の情報を共有することが大切だと改めて思いました。
実は深くつながっている「歯周病」と「腸内環境」
腸内にはたくさんの細菌が暮らしています。
そして、私たちの健康はこの腸内細菌のバランスと深く関係しています。
では、お口の中の細菌はどうでしょうか?
実は、お口の中にもたくさんの細菌が住んでいます。
特に、歯周病があると歯ぐきの炎症によってお口の中の環境が変化し、歯周病に関係する細菌が増えていきます。
毎日、私たちは細菌を「飲み込んでいます」
少し意外に感じるかもしれませんが、私たちは食事や唾液と一緒に、毎日たくさんのお口の中の細菌を飲み込んでいます。
お口と腸はつながっています。
健康なお口であれば問題にならないこともありますが、歯周病がある場合には、お口の細菌が腸に入り、腸内環境や免疫細胞(Th17)を介して、歯周病を悪化させる可能性があることもわかってきています。
「腸を整える」だけではなく「お口も整える」ことが大切
腸内環境を整えるために、野菜や海藻、きのこなどを食べたり、発酵食品を取り入れたり、食物繊維を意識したり、規則正しい生活をするなどを心がけている方も多いと思います。
もちろん、こうした食生活や生活習慣は大切です。
でも、せっかく腸内環境を大切にするのであれば、その入口である「お口」も一緒に整えていただきたいものです。
毎日の歯みがきや定期的なメンテナンスも、お口の環境を整える大切な習慣です。
歯周病を予防することは、歯を残すためだけではなく、全身の健康を支えることにもつながります。
「お口はからだの入口」です。
ぜひ腸内環境といっしょに、お口の健康も見直してみてくださいね。
編集後記
今年は東日本では豪雨に見舞われる夏でしたね。
以前は九州は「台風銀座」と呼ばれたものでした。
私は鹿児島で小中高時代を過ごしましたが、8月、9月は毎年台風が上陸していました。
台風が接近してくると休校になったり、短縮授業で早く帰ることができるので嬉しかったものです(今考えると不謹慎ですが)。高校2年生の中間試験の最中に台風が近づいてきたことがありました。
「ゴーゴー」という雨風の音を聞きながら必死で世界史の一夜漬けをしていたら、電話連絡網で「明日は休校」という知らせが入り、「やったー!」と喜んで布団に入ったことを思い出します。
最近は九州ではなく関東方面で被害をもたらすことが多いようです。
特に今年の雨は多くの地域に深刻な被害が出ました。
明日は我が身と考え、防災グッズなども準備しておくことを怠らないようにしなければなりませんね。


