INFOMATION
みのり通信2025年7月号
INFOMATION2025.07.01

院長より
5月31日は「栄の国祭り」が開催されました。暑さ対策で例年よりも早い時期となりました。
これまで会場近くで花火を見たことはなかったのですが、「ドローンショーがあるらしいから見に行こう」と主人が言うので、早めに食事を済ませて県庁前の会場に向かいました。
たくさんのドローンがキラキラ光りながら、むつごろうなど様々な形を披露してくれて、会場では拍手が上がっていました。

その後に花火が上がりました。1発目の「ドーン」という音に市村記念館の大きな木々の中から白い鳥が何十羽も一斉に飛び立ちました。びっくりしたのでしょう。

短い時間でしたが、目の前で美しい花火を見ながら平和に過ごすことができる日常に感謝しました。
さて、私事で恐縮ですが、6月20日に自宅で主人と家具を動かそうとした時にぎっくり腰になってしまいました。
とても重くてなかなか持ち上がらず、突然腰のあたりで「バキッ」と音がして激痛が走り動けなくなってしまいました。
脈が上がり、手には脂汗がにじみ、なんとか床に寝転んで落ち着くのを待ちました。
数時間後、トイレに行こうとしましたが立ち上がることができず、トイレの前まで這って行きました。
母が介護認定を受けていたため玄関からトイレまで手すりを付けていただいたのが大いに役立ちました。
手すりは縦や横方向に数本あり、2,3歩毎に次に摑まることができるようになっており、介護業界の方の知恵に感心しました。
翌日から簡易型のコルセットを腰に巻いて仕事をしていたのですが、スタッフや家族から病院に行くよう促されて数日後に整形外科を受診したところ、胸椎と腰椎が2カ所折れていました。
痛かったはずですね。
幸いなことにその日に型を取っていただくことができ、翌日には頑丈なコルセットをいただきました。
本当は1週間くらいかかるところを大急ぎで作って、わざわざ届けて下さった「佐賀有薗義肢製作所」様、本当にありがとうございました。
「40歳過ぎたら重い物を持っちゃいけませんよ」と言われ、年齢を考慮した行動を心がけることの必要性を感じた次第です。
体の動きが制限されるので、しばらくぎこちない動作で仕事をすることになります。ご了承ください。
別件ですが、九州大学医学部の学生さんが家庭教師のアルバイトを探しています(男子学生)。
小学生の頃から当院に通ってくれている患者さんで、とても真面目で穏やかな学生さんです。特に数学が得意だそうです。
もし家庭教師を探しておられる方がいらっしゃいましたらお声がけください。

「暑さに負けない体」はビタミンCでつくる
気温が上がるこれからの季節、熱中症のリスクが高まります。
体温調節が難しくなる子どもや高齢の方はもちろん、康な大人でも油断は禁物です。水分をとるだけでは不十分で、栄養や生活習慣の見直しが予防のカギになります。
暑さに負けない身体づくりは、本格的に暑くなる前から始めるのが効果的です。
体内の水分は主に筋肉に蓄えられるため、筋肉量を維持することがとても重要です。そのためには、たんぱく質をしっかり摂って、体を動かす習慣を持つことがポイントです。
特に、肉や魚に含まれるロイシンというアミノ酸は筋肉の合成を助けます。
タウリンとビタミンCに注目!
ここで注目したいのが、タウリンとビタミンCです。
タウリンは魚介類や栄養ドリンクに含まれており、筋肉疲労回復や自律神経の安定に役立つ栄養素です。
最近の研究では、体の奥の体温を下げる働きがあることもわかってきており、暑さに身体を慣らす「暑熱順化」を後押しする効果が期待されています。
一方、ビタミンCは筋肉を守るためにも欠かせない栄養素です。
コラーゲンの生成を助け、筋肉組織の弾力や強さを支える役割を果たします。

不足すると、筋肉痛や疲労感が出やすくなったり、筋肉の修復・再生がスムーズに行われず、筋力低下につながる可能性もあります。
ビタミンCが不足した状態では、エネルギーの産生も滞り、日常的なだるさやパフォーマンス低下を招くこともあります。
実際に、ビタミンCの摂取量が多い人ほど、筋力や筋機能が良好だという報告もあり、日々の食事からしっかり補いたい栄養素です。
タウリンもビタミンCも水に溶けやすいため、魚介類や野菜を煮込んだスープを汁ごと食べることで、栄養と水分を同時に摂れるのも大きなメリットです。
正しい知識と日々のケアで、元気に夏を迎えましょう!

めまい、頭痛、だるさなど熱中症を疑う症状が出た場合は、経口補水液などで早めに水分と電解質を補ってください。
固形物やたんぱく質は控え、身体を休めることが第一です。
水が飲めない、意識がぼんやりしているといった重症のサインがある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
朝食を抜かず、食事からの水分も意識して1日2リットルを目安に補給しましょう。
知り合いの外科の先生からはトイレに行ったあとは必ず水分を摂ることを心がけてくださいと教えていただきました。
日傘や帽子、冷却グッズなども活用し、暑さから身体を守る工夫も欠かせません。
睡眠と休養をしっかりとって、自律神経の乱れを防ぐことも、暑さに強い身体づくりに繋がります。
編集後記
今年の夏も暑くなりそうですね。
この原稿を書いている6月下旬にも熱中症で救急搬送される人が全国で相次いでいるというニュースを連日目にします。
昨年のニュースレターにも書きましたが、汗をかいたからとスポーツ飲料を飲むことは正解ではありません。
スポーツドリンクは糖分が多いため逆にのどが渇きます。子供さんのいらっしゃるご家庭は気を付けてくださいね。
今月の健康お役立ち情報では熱中症の予防に役立つ食生活を取り上げましたので参考になさってください。
これから夏本番!熱中症に気を付けて、元気に乗り切りましょう!
