INFOMATION
みのり通信2023年6月号
INFOMATION2023.06.01
院長より
梅雨の季節になりました。
これから秋まで「大雨が降りませんように、大きな台風がきませんように」と毎年のことながら祈ります。
2019年の豪雨の際は診療所周辺が冠水し、床上浸水したらどうしようとやきもきしました。
翌年は「史上最大級の台風が上陸。
命を守る行動を」とテレビで盛んに報道されたので、段ボールで窓を補強 したり、カルテを箱に詰めたり、器具を固定しました。
熊本地震の際は2回のカルテ棚が倒れてドアが開かなくなったことはありましたが、幸い今までは診療ができなくなるほどの災害には見舞われていません。
けれども、天災はいつやってくるか分かりません。
一日を平穏に過ごせることに感謝しましょう。
ところで、5月の連休に入る前に水ヶ江で事件がありました。
昼休みに自室に上がって、さあご飯を食べよう、と椅子に座ったとたんに「ガシャーン」という大きな音がしました。
間髪入れずにパトカーのサイレンの音が響き渡ります。
1台や2台ではなさそうです。
交通事故にしては物々しいなと思ったら、スタッフがあっちの窓、こっちの窓、と騒ぎながら外を見ています。
スタッフルームの窓から警察官がバタバタと走る様子が見え、しばらくして両腕を掴まれた男性が警察官に連行されていきました。
その時、「確保しました」という声が聞こえ、「ドラマみたい」と皆で興奮してしまいました。
翌日の新聞で、盗難車をパトカーが追跡していたところ、診療所のすぐ近くの家の塀にぶつかり、逃げた犯人を捕まえた場面だったことが分かりました。
ただ、当日、赤松小学校は家庭訪問で子供たちは早い時間に下校していたそうです。
事件に巻き込まれなくてよかったです。
また、もし、診療所に逃げ込み、立てこもったりされていたら(当院の駐車場を刑事さんが走って追いかけていたので)と思うと、ぞっとしました。
非常事の警察や警備会社への通報、誘導路の確保など、常日頃スタッフと確認をしておかなければならないと思いました。
また、高齢者による交通事故の報道もよく目にします。
ある日パートのスタッフが「警察から事情聴取をされているので、遅刻するかもしれません」という連絡がありました。
いったい何があったのだろうと心配していましたら、ドラッグストアの駐車場で煙を噴き出している車があり、中を覗くと高齢の男性が乗っていたそうです。
「エンジンを止めましょう」と声を掛けても知らん顔。
ちょっと様子が変だなと思い、周囲の人に110番してもらったそうです。
その後も「止めてください」と言っても、アクセルを踏むので、彼女がドアを開け、足を掴んだというのです。
高齢者とはいえ男性ですから、殴られたりする可能性があったと思います。
彼女の勇気ある行動に感心しました。
警察の調べでは免許は返納していたらしく、無免許で乗っていたことになります。
もしかしたら認知症で自分が免許を返納したことを忘れていたのかもしれませんが、大きな事故につながらないよう車も廃車しなければなりませんね。
連休は次女が帰ってきたので、ドライブに行こうかということになり、下関に行きました。
道路は大渋滞。
唐戸市場の中もすごい人混みでした。
赤間神宮の入り口のポストは可愛いフグが乘っていました。
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コロナも5類になり、以前のような賑わいが戻ってきたようです。
健康お役立ち情報
今月は「ミネラル」についてご説明します。
ヒトが生きていくためには5大栄養素(たんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラル)が必要です(図1)
けれども、現代の食事ではビタミン、ミネラルが不足しています(図2)。
ミネラルとは、カルシウム、マグネシウム、鉄など人体が栄養として必要な微量元素の総称です。
ミネラルには2つの役割があります。
一つは体の構成成分となるもので、代表例としてカルシウム(骨や歯の成分)や鉄(赤血球の成分)があります。
もう一つは体の機能を整える働きです。
けがをしたときに出血が自然に止まる、血液が極端な酸性やアルカリ性に傾かないようにする、たんぱく質や糖質の代謝を助ける、などの働きをしています。
しかし、体にとって悪い影響を及ぼす有害ミネラルもあります。
水銀、鉛、ヒ素、カドミウムなどが代表例です。
水俣病やイタイイタイ病などご存じではないでしょうか。
図3に有害ミネラルの侵入源と蓄積部位を示します。
有害ミネラルは、食品添加物、農薬、排気ガス、たばこなどに含まれます(図4)。
水道管が古い地域では水道水に鉛が含まれていることがあります。
ワクチンには水銀が、ベーキングパウダーにはアルミニウムが含まれます。
日常何気なく口にしているものの中にも有害金属が含まれているので注意しましょう。
では有害金属はどのようにして排出されるのでしょうか。
図5のようにほとんどは便や尿から排出されます。
有害ミネラルの75%は、胆汁として腸内に分泌され、大便として体外に排出されます。
すなわち、スムーズな「お通じ」が極めて重要なのです。
必須ミネラル、食物繊維を十分に摂取すること、有害ミネラルの排出を促進する栄養素を積極的に摂ること、きれいな水を飲み、尿からの排出を促すこと、運動や入浴で発汗を促すことも心がけましょう。
図6はデトックス(解毒)に役立つ食材です。
参考になさってください。
有害ミネラルの検査方法には血液検査や尿検査、毛髪検査、爪検査などがあります。
血液や尿の分析が正確ですが、日本ではできないため、アメリカに検体を送るため高額になります。
「毛髪検査」は毛髪中に反映される体内のミネラルバランスを分析することで、身体の必須ミネラルと有害ミネラルのバランスを調べる検査です(図7)。
当院でも行っておりますので、ご興味がある方はご相談ください。