INFOMATION
みのり通信2021年10月号
INFOMATION2021.10.01
院長より
今年の夏は猛暑で空梅雨だと思っていたら、お盆には大雨が降り、県内でも大きな被害が出ました。
10月はさわやかな秋晴れを期待したいところです。
そして気温の寒暖差が大きくなるので、風邪を引かないように気をつけましょう。
昨年に引き続き風邪で熱を出したらコロナと鑑別がつきにくく、医療機関の受診もままなりません。
栄養と睡眠を心がけましょう。
繰り返しになりますが、ビタミンC,ビタミンD,亜鉛をしっかり摂り、太陽に当たりましょう。
けれども私は8月にダウンしてしまいました。
9月にA4Mという学会の認定医試験を受ける予定でしたが、準備が足らず、7月末からかなり無理して焦って勉強していました。
これほど勉強したのは何十年ぶりだったでしょうか。
血尿が出でてしまい、日常業務もおろそかにはできないため、今回は諦めました。
12月にチャレンジすることにして、あと2ヶ月間しっかり勉強することにしました。
春からコッコツ勉強していればよかったのですが、時間管理ができていなかったことを反省しています。
ルーズな性格はなかなか変わらないものですね。
ところで、「糖質制限」という言葉をご存知でしょうか。
現代食は糖質と脂質が多い傾向にあります。
そしてたんぱく質が不足している人が多いです。
たんぱく質が不足すると筋肉量が減少し、高齢者の転倒にも繋がります。
血液検査からも分かりますので、内科や外科での血液検査の結果をお持ちの方はご相談ください。
当院にある体組成計でも測ることができます。
ご興味がある方はお申し出ください。
先日長女が台所で何やら作っていました。
「おからのフレンチトースト」だそうです。
スマホのアプリでレシピを見ながら作っていました。
パンの代わりがおからのケーキ?浸す卵液は牛乳の代わりに豆乳を使っていました。
これにメープルシロップをかけて食べました。
あっさりして美味しかったです。
インターネットで糖質制限レシピと検索するといろいろと出てきます。
便利な時代になりましたね。
糖質の多い食事を続けていると皮膚が硬くなり、骨ももろくなります。
高齢女性の骨粗器症が増えています。
自分が食べたもので体が作られます。
食べ物が豊富であるからこその悩みでもありますが、体に良いものを考えて取捨選択していきましょう。
健康お役立ち情報
先月は口腔がんについて書きました。
今や2人に一人ががんになる時代です。
早期発見、早期治療が望まれます。
レントゲンや腫瘍マーカー検査、PETなど様々な検査がありますが、唾液でがんリスク検査ができるということをご存じでしょうか。
今回はSalivaChecker®についてご説明します。
代謝物研究で、血液、尿、唾液などを調べたところ、がんの方とそうでない方を見分ける上で、唾液のデータが最も優れていました。
唾液中の成分の大部分は血液由来です。
がん細胞からしみ出す代謝物は血管を通り、唾液中に表れます。
サリバチェッカーはAIを利用してこれらの代謝物の濃度を測定し、解析することで、がんのリスクを調べます(肺がん、膵がん、胃がん、大腸がん、乳がん、口腔がんなど)。
膵がんは発見が難しく、予後が悪いことで知られていますが、早期発見ができるということは画期的だと思います。
この検査は少量の唾液を採取するだけなので、痛みがなく体に負担をかけません。
痛みが苦手な方、閉所恐怖症の方でも安心して受けることができます。
検査会社と契約しましたので、当院でも受けることができるようになりました。
ご希望の方はお申し出ください。
けれども、この検査は癌を診断するためのものではなく、検査を受けた時点でがんのリスクを調べる検査であることをご理解ください。