INFOMATION
みのり通信2025年8月号
INFOMATION2025.08.04

院長より
先月、突然娘の耳が真っ赤になり、ただれたようになっていたので耳鼻科に行かせました。
アレルギーだろうということで外用薬と内服薬をいただいたのですが、数日後に手や足が真っ赤に腫れてしまいました。

今度は皮膚科を受診したところ、耳は「やけど虫」が原因で、手や足の発疹は薬疹だということでした。
「やけど虫」という名前は聞いたことがありましたが、実物を見たことはなかったのでこんなに腫れるのかと驚きました。
また、学生の時にも薬疹が出たことがあると言っていましたが、その時とは違う種類の抗生剤だったので、これから使える抗生剤について考えなければなりません。
幸い薬疹は一部だけでしたが、重篤な症状を起こすこともあります。
皆様もお薬で発疹や気分不良などの症状が出たときは、お薬手帳をチェックしてドクターや薬剤師さんに伝えてくださいね。
30年以上のお付き合いのある患者様で、麻酔薬が使えない方がいらっしゃいます。
ただ、もし交通事故や大きな怪我をした場合は処置の際にどうしても麻酔を使わなければならないことがあるので、久留米大学の皮膚科でパッチテストをしていただきました。
その結果使うことができる薬剤を見つけることができました。
そこで意識不明となった場合に備えてバッグの中にメモを入れておくようにされています。
食べ物や薬にアレルギーがある方は第三者に伝わるようにしておきましょう。
6月に胸椎を骨折して1か月以上経ちました。痛みは減ってきましたが、やはり時々横にならないと気分が悪くなります。以前入っていた研究会で(会長がご高齢となり解散しました)、「人間は2足歩行を始めてから、重力に抗って生活している。昼休みは横になりなさい。それが骨休めだ」と言われました。今まさに実感しているところです。
そして、家に帰るとぐったりしてまず横になるのですが、食事をしてまた寝てしまう日々が続いています。これまで20年以上4〜5時間の睡眠で過ごしてきたので、こんなに寝ている自分に驚くとともに、「睡眠って大切」と改めて思いました。
仕事や家事が滞っていますが、今は体を優先します。
ところで、着替えをしていた時にコルセットを外した姿を娘が見て、「お母さん背中の肉が減ったね」といいました。鏡を見ると確かに背中のダブダブした贅肉が減ってすっきりしています。
整形外科の先生は、「筋肉はどんどん落ちますからね」とおっしゃいますが、今まで指でつまむことができたお肉は筋肉とは思えません。あのお肉はどこに行ったのでしょうか?
あと2か月コルセットを使う予定ですが、洋服が一サイズ小さくなるかもしれません。
それからは筋トレをして体を鍛えなければ、と思っているところです。

食品添加物とのつき合い方を見直してみませんか?
先日スーパーでとても良いものを見つけました。ミートボールとチキンハンバーグ、鶏そぼろです。
加工食品の多くは食品添加物を使っています。農薬や食品添加物には国が定めた基準があります。
基準値以下であれば体に害はないだろうと思ってしまいますが、日本は他国と比べるといずれも基準値がとても緩いのです。
食事に含まれる添加物が子どもの情緒や行動に影響を与える可能性は研究でも示唆されており、特に発達障害のある子どもたちにとっては影響が大きいと言われています。
果物や野菜には「○○産」と表示されていますね。肉も「国産」「ニュージーランド産」、魚は「天然」「養殖」などとラベルに書いてあります。
加工食品を買う時に材料を確認していますか?食品と食品添加物の見分け方をご存じでしょうか。
代表的なものは「/」スラッシュで区切ってあるものです。

図1では「/」の前が食品、後が添加物です。そして使用料の多い物から表示されます。

写真1は以前コンビニで買ったおにぎりです。「/」の後ろに何種類もの食品添加物が表示されていますね。

写真2はマクロビオティックのお弁当屋さんで娘が買ってきたおにぎりです。こちらには添加物が入っていませんが、賞味期限は短いでしょう。

写真3はチキンハンバーグです。「/」がありませんね。
そして、産地も表示してあります。


写真4、5はミートボールです。
佐賀県産の鶏肉を使っており、餌には抗生剤を使っていないと書いてあります。
この会社のホームページを見ると、野菜も残留農薬の試験をしてクリアしたものを使っていました。消費者としてはお弁当にミートボールを入れるならこのようなものを使いたいですね。

図2は「食がもたらす“病”」(ダイレクト出版)という本の資料です。おしゃれなカフェのブランチというメニューです。
この1食でどれほどの食品添加物を摂るでしょうか。日本人の食品添加物の摂取量は、一人あたり一日平均10g以上と言われています。
厚生労働省が出している1日の塩分摂取量目標値が成人男性で7.5g、女性で6.5gですから、私たちは塩よりも多く食品添加物を摂っていることになります。
文科省の「特別支援教育資料」によると、2010年から2020年までの10年間に肢体不自由や病弱などの子供の割合はほとんど変わらないのに、自閉症や注意欠陥多動性障害や自閉症の割合は高くなっています。その一因が「食」にあるとしたらどうでしょう。
食品を買う際に裏を見て、できるだけ添加物が少ないものを選ぶようにしてはいかがでしょうか。
編集後記
今年の夏も暑いですね。北海道でも38度以上を記録したようです。
北海道ではエアコンを設置していない家も多いそうです。
湿度は低いでしょうが、扇風機だけで過ごすのは大変でしょう。
ヨーロッパでも熱波の影響で山火事が発生しているというニュースを見かけます。
最近は日傘をさす男性も増えてきているそうです。
熱中症に気を付けましょうね。
