INFOMATION
みのり通信2025年6月号
INFOMATION2025.06.02

院長より
梅雨の季節がやってきました。
これから台風の季節が終わる10月くらいまで気象情報に敏感になりますね。線状降水帯という言葉を聞くことも珍しくない昨今です。
毎年6月に入ると「大雨が降りませんように」と心の中で祈っています。
そして今年の夏もまた暑いのでしょうか?熱中症にならないようにこまめな水分補給を心がけましょう。
先月、世界一貧しい大統領として知られたホセ・ムヒカさんが亡くなりました。
彼は多くの名言を残しています。
2012年にリオで開催された「持続可能な開発会議(リオ会議)」でのスピーチで一躍有名になりました。
その頃買った本を読み返しました。
彼は数々の名言を残していますが、「お金があまりに好きな人たちは、政治の世界から出て行ってもらう必要があります。」というものがあります。
これを読んで思わず苦笑いをしてしまいました。
東京では泊まったホテルの近くに日産のショールームがありました。
全面ガラス張りのショールームの中には見たこともない立派な車が置いてあり、たくさんの人が立ち止まっていました。
隣にはレースに出るようなスポーツカーが展示してあり、こんなすごい車を九州で見ることはないだろうと、私もつい写真を撮ってしまいました(黒っぽい車は「NISSAN HYPER FORCE」と書いてありました)。

帰りのモノレールの車内はキキとララで飾ってありました。小さい子供さんは喜ぶでしょうね。
帰りの飛行機では曇り空でしたが、まだ雪が残る富士山が見えました。
毎月矯正の勉強会に行きますが、ホテルと指導医の先生のクリニックに行くだけで、他に立ち寄る時間もありません。
でも、結構気分転換にはなっています。
ただ、以前に比べるとホテル代がとても高いのが悩みの種です。
そして翌週に疲れが残るのは年のせいでしょう。私も働き方改革をする必要がありそうです。

口呼吸は栄養面からも改善できる!?
これまでも口呼吸については度々書いてきました。
コロナ禍でマスクを常時使用していた影響もあり、今でも「お口ポカン」の方が多いようです。
私が所属している日本栄養精神医学研究会の会長で精神科医の奥平先生が口呼吸について会員にメッセージをくださいましたのでご紹介します。
口呼吸は、健康・美容・脳機能・免疫力など、身体のあらゆる面に悪影響を与えます
- 鼻呼吸はゆっくり深く酸素を取り込めるが、口呼吸は浅く早いため脳に届く酸素が減る。子どもの学力や大人の仕事のパフォーマンスにも影響。
- 口呼吸をしていると頭が前に出やすくなり、姿勢が悪化します。姿勢が悪くなると胸郭が狭まり、さらに呼吸が浅くなり、また口呼吸に…という悪循環。
- 寝ているときの口呼吸はいびきや気道の閉塞の原因になり、睡眠の質を大きく下げます。慢性的に睡眠不足になると、日中の集中力・記憶力・精神状態にも影響。
- 口の中が乾くと唾液の自浄作用が低下し、細菌が繁殖しやすくなり虫歯・歯周病・口臭の原因に。
- ウイルスや細菌が体内に入りやすくなります。
- 口呼吸は、ほうれい線の悪化、二重あご、口元のたるみ、肌のくすみの原因にも。
→口呼吸を治すには、生活習慣や姿勢、筋力トレーニングなどが重要ですが、栄養面からのアプローチもとても有効です。
以下、口呼吸チェックリストです。
口呼吸の改善はお口周りの筋肉を鍛えることだけだと思っている方が多いでしょうが、栄養面からのアプローチができるということも知っていただきたいです。
奥平式 口呼吸チェックリスト
- いつも口が半開きになっている
- 顎や舌の筋力低下の可能性があります。たんぱく質やビタミンD不足が関与しています。
- 朝起きたときに喉が乾いている
- 寝ている間に口呼吸しているサインです。粘膜の乾燥にはビタミンA・Cが重要。
- 寝起きに口臭がある
- 口内の乾燥や悪玉菌が増殖しています。鉄や亜鉛不足で免疫力が下がっている可能性も。
- 鼻が詰まりやすい
- 鼻呼吸が困難で口呼吸に。アレルギー対策にオメガ-3やビタミンCが有効。
- 食事中にクチャクチャ音がする
- 舌や唇の使い方に問題あり。咀嚼筋の発達にたんぱく質が必要。
- 猫背・前かがみの姿勢が多い
- 姿勢が悪いと自然と口呼吸になります。姿勢改善と筋肉サポートにマグネシウムが有効です。
- 集中力が続かない
- 酸素供給が不十分だと脳が酸欠に。鉄分やビタミンB郡不足も関連。
- 風邪をひきやすい
- 口呼吸は免疫低下に繋がります。免疫にはビタミンC・D・亜鉛が大事です。
- 口内炎ができやすい
- 粘膜が弱っているサイン。ビタミンB2、B6、鉄、亜鉛の不足に注意。
- いびきや無呼吸がある
- 空気の通りが悪くなっています。鼻呼吸・筋力・体重管理に栄養バランスが重要。
- 顎が小さく歯並びが悪い
- 子どもの頃からの口呼吸の影響。ビタミンDとミネラルの影響が大きい。
- 唇が荒れやすく乾燥しがち
- 口呼吸による乾燥。ビタミンB郡、鉄、必須脂肪酸が不足していることも。
編集後記
3月のニュースレターで卒業式の後に立ち寄ってくれた患者さんのことを書きました。
彼女がゴールデンウイークに帰省した際にメンテナンスに来てくれました。
貴重な休みだったでしょうに、お口のケアに来てくれて皆と楽しく話ができたことをとても嬉しく思います。
また、新1年生になったばかりでちょっと甘えん坊さんの男の子が治療中少し痛みを伴う処置だったので涙ぐんでしまいました。
会計後にお母様が「先生ちょっといいですか?」と話しかけてこられ、「○○が先生たちにランドセルを見せたいと言っているんですけど、車から取ってきていいですか?」と言われました。
さっきまでの涙はどこへやら、笑顔いっぱいでランドセル姿を披露してくれました。
そして最近、佐賀空港発の安いチケットが取れないので福岡空港を使うことが多いのですが、先月久しぶりに佐賀空港から東京に向かいました。
搭乗口から機内に向かって歩いていた時、小学生から通ってくれている患者さんとすれ違いました。
彼女は今佐賀空港で働いています。ANAの制服をビシッと決めて、きりりとした姿(もともとすごい美人さんです)でしたが、思わず「○○ちゃん!」と声をかけてしまいました。
すると振り向いて「あっ、先生!お気をつけて」と笑顔で返してくれました。
社会人として立派に働いている姿に嬉しくなりました。
開業して20年以上経つとお母さんのお腹の中にいる時からお付き合いしている子もいます。
彼、彼女たちの成長を見るのが楽しみです。