お知らせ
みのり通信2023年8月号
お知らせ2023.08.01
院長より
今年の梅雨も大雨が降り、各地で大きな被害が出ました。
毎年のことながら梅雨入りすると無事に夏を越せますように、と祈ります。
7月10日の未明には佐賀でも線状降水帯が発生し、雨と雷の音でなかなか眠ることができませんでした。
自宅付近もあちこち冠水して迂回しながら出勤しました。
これから台風シーズンです。
まだ心配は続きそうですね。
さて、6月29日は赤松小学校に行きました。
校医として数年間歯科検診を行ってきました。
今の子供たちは虫歯は少ないのですが、かみ合わせや呼吸、姿勢に問題がある子がたくさんいます。
特にこの3年間マスクを常用していたので、お口が開いている子供たちがとても多いのです(図1)。
ヒトは本来鼻で息をする生き物です。
ところが、口を開けて背中が丸くなっている子がとても増えたように思います。
なかなか食べ物を飲み込むことができず食事に時間がかかる子、口を開けたままペチャペチャ音を立てながら食べる子なども多いです。
今のまま年を取ったらどうなるでしょうか。
誤嚥、誤飲などトラブル続出になることが予想されます。
数年前に「小児口腔機能発達不全症」という保険病名が導入されました。
歯並びや呑み込み、唇のチェックなどを行い、指導をすることになっています。
国も今の子供たちの状況には危機感を抱き始めたということです。
赤松小学校の先生方と打ち合わせをして、3年生を対象に「口唇力」を測定しました(図2)。
初めに私が少し話をしたのですが、そのわずかな時間でもお口がポカーンと開いたままの子がたくさんいました。
計測結果は学校の方で集計中ですが、かなり力の弱い子が多かったという印象です。
力の強い子はお顔も引き締まっていて、口も閉じていました。
同時に姿勢の写真も撮りました。
1年間唇の体操などに取り組んでいく予定です。
コロナは5類となりましたが、今後またどのようなウイルスが蔓延するか分かりません。
その時口呼吸をしていたら感染リスクは非常に高くなります。
成人の方もマスク生活で口呼吸が増えています。
鼻で息をすることを心がけましょう。
ところで、7月初めの昼休みに自室で本を入れていた箱に足をぶつけてしまいました。
午後になっても痛みが続くので、足を見ると小指が紫色に腫れています。
診療後にレントゲンを撮ってみると何となく線が見えます。
もしや骨折したのでは、と思いましたが病院に行く時間がなかったので数日間そのままにしていました。
腫れと痛みが引かないのでようやく整形外科を受診すると、「骨折してるよ。
ここは付きにくい場所なんだよね」と言われ、固定することになりサンダル履きの生活です。
その時、「小指の第1関節がない」と言われました(図3)。
いわゆる奇形で、ままあることだそうです。
怪我でもしない限りレントゲンは撮りませんから、この年になって初めて自分の足の小指の第1関節が無いことを知りました。
忙しさを理由に整理整頓ができていないことを反省しています。
健康お役立ち情報
毎日暑いですね。
熱中症で救急搬送される方が後を絶ちません。
子供たちは夏休みに戸外で活動することも多いと思います。
十分に水分補給をする必要がありますが、スポーツ飲料は砂糖がとても多いので注意が必要です。
経口補水液は自宅で作ることができます。学校歯科医会のポスターがありますので、ご覧ください。
(リンクをクリックするとポスターのPDFが表示されます)
こわい熱中症