みのり通信2022年2月号|佐賀市で歯医者をお探しならみのり歯科診療所へ

みのり歯科診療所

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INFOMATION

みのり通信2022年2月号

INFOMATION2022.02.01

みのり通信2022年2月号

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院長より



1月はトンガの海底火山爆発があり、日本にも津波が押し寄せてきました。

夜中に子供と話していたら、テレビで津波注意報が出たので、最近起きていた鹿児島方面の地震が原因かと思いましたが、 南太平洋からと聞きびっくりしました。
日本列島の太平洋側に広く測され被害も出たようです。
そして1週間後の22日には大分で地震がありました。
大きな揺れに驚きしばらく眠ることができませんでした。
自然災害は予期することができません。
この年齢で家や仕事を失ったら立ち直ることはできないでしょう。
今年も梅雨から秋まで、大雨や台風の予報にはらはらしながら過ごすのでしょうね。
2022年が大きな自然災害に見舞われることがないように祈っています。
さて、数人の患者様から「今年は年賀状来なかったよ。
何かあったの?」と質問されました。
昨年の12月18日に同居していた母が急逝したため失礼させていただきました。
9日の夜から首が痛いと言っていたのですが、いつもあちこち痛いと言うのでさほど深刻に考えていませんでした。
けれども食べることが大好きな母がその夜も次の日もほとんど食べず青い顔をしていたため、主人がかかりつけの病院に連れて行きました。
そこで「2週間ぐらいの入院です」と言われて簡単に考えていましたが、1週間後に肺炎を起こしていて危険な状態ということで県病院に搬送され、くも膜下出血との診断で亡くなってしまいました。
コロナの影鵬で面会ができず、ICUでは意識のない状態でしたので、母と話をすることができず、「寂しかっただろう」と思うとたまらない気持ちになります。
施設や病院に入っている家族に会うことができない人が全国にたくさんいることは分かっていましたが、自分がその立揚になってみてそれがどれほどつらいことか、と改めて感じました。
この1年ほどは母も認知度が低下してきており、毎日の生活の中で家族もいらいらすることが多くなり、冷たい態度で接してしまうこともありました。
もっと優しくしてあげればよかったと深く反省し涙ばかり出てきます。
不思議なもので、生前は母の嫌なところに目が向いていたのですが、今では楽しかったことばかり思い出します。
57年間一緒に暮らしたので、たくさんの思い出があります。
母と暮らせたことは幸せだったと思います。
もしかしたら母は自分の死を予期していたのかもしれませんが、亡くなる数か月前から鹿児島に行きたいと繰り返し言っていました。
鹿児島は私が小・中・高と過ごした土地です。
喪中ではありましたが、年末年始に遺骨を持って鹿児島に行きました。
ホテルの部屋で桜島から昇る初日の出を拝み、翌日は薩摩半島の南端の長崎鼻で開聞岳に沈む夕日を見ることができました。
母も喜んでくれたと思います。
夕日と初日の出
1月15日は誕生日でした。
スタッフから素敵なお花を貰いました。
明るい色のお花が多く、元気がでました。
葬儀の後も支えてくれたスタッフに感謝しています。
スタッフからの花
元気だった頃は母もよく診療所に出入りしていたため、母のことをご存じの患者様もいらして、たくさんのお悔やみの言葉をいただきました。
改めてお礼申し上げます。
2月2日に開業して20年を迎えます。
初心に戻ってより良い医療を提供できるよう精進してまいります。

開業20年に寄せて

表紙にも書きましたが、この2月に開業して20年目を迎えました。
2002年2月2日に開業しました。
これまての歩みを振り返り、今後の当院の方針を述べさせていただきます。
先に述べましたように、小・中・高と鹿児島て過ごしました。
年末年始に鹿児島に行った 、高校を覗いてみました。
鹿児島の高校
共通テストの準備なのか、元旦というのに高校生が何人もいて会釈をしてくれました。
鹿児島は礼儀を重んじる県なので、今もその風土は生きているのだと感じました。
高校時代は理数系が苦手で1年浪人しました。
九州大学を卒業し、久留米大学口腔外科に入局しました。
外来では毎日 親知らずの抜歯や良性腫瘍、のう胞などの手術を行いました。
病棟ではガンや骨折など全身麻酔下での手術のアシスタントに付きました。
  開業医ではなかなか遭遇しない珍しい疾患を診ることができ、また入院患者さんの歯科治療では全身管理の大切さを学ぶことができました。
高齢化が進み、基礎疾患を抱える方が増えています。
飲んでおられる薬にも注意をはらい、麻酔の際は特に気を付けなければなりません。
口腔外科での学びは一生の基礎となりました。
また大学からは陸上自衛隊幹部候補生学校、第4特科連隊、聖マリア病院、田主丸中央病院、八女リハビリ病院などの複数の関連病院に出向し、様々な経験を積むことができたことに感謝しています。
入局してすぐに結婚し、1年半後に子供が生まれたため、家事は一手に母が引き受けてくれました。
土日も当直があったり、学会前は帰りが遅くなったりと母がいなければとても仕事を続けることはできませんてした。
外来診療では顎関節症の患者さんと関わることが多かったため、学位論文は顎関節症をテーマにしました。
1カ月かかって入力したデータが消えてしまったり、なかなか統計学的に有意差が出なかったりと苦労しました。
最後の1年は午前様で帰宅することも多かったのですが、主人や母が見守ってくれたこともありがたかったてす。
8年間久留米大学に勤務し、その後、九大の先輩のクリニックに1年弱勤めましたが、博多までの通勤が負担になったのか、流産したため退職し、久留米大学の同門の先生である高木瀬の森永先生の下て3年8カ月学ばせていただきました。
その頃佐賀県は子供の虫歯の数が全国ワースト1でした。
久留米大学ではほとんど子供の治療をしていなかったため、泣き叫ぶ子供の対応に右往左往していました。
森永先生には地域医療の基礎から教えていただき、本当に感謝しています。
そのまま勤務医を続けるという選択肢もあったのてすが、自分が理想とする治療をやりたくて開業することになりました。
主人からは「お金儲けをしたいのなら開業するな。
世のため、人のために役立ちたいと思うのなら開業してよい」と言い渡され、今も患者様に喜んでいただける仕事をしなければ、という思いを持ち続けています。
思い返してみれば、小学校5年生の時に父が急死し、様々な方の支えがあって今日に至っています。
父が事業を営んていたため、その事後処理に母は大変だったと思います。
今と違ってひとり親家庭に対する補助などなかった時代てす。
兄と私を大学まて出してくれた母には感謝しかありません。
また、大学1年生の時に丸大食品が母体である小森記念財団の奨学生に選ばれ、6年間返済義務のない奨学金をいただきました。
教養課程では家庭教師のアルバイトもしましたが、専門過程に上がると忙しくてほとんどバイトはできません。
専門書もとても高いのですが、奨学金のおかげて安心してしっかり勉強することができました。
また、久留米大学で学位論文を書いていた時に症例が集まらず困っていたら、仲の良い耳鼻科の先生があちこち声をかけて知り合いを連れてきてくださり、レントゲンを撮らせていただきました。
そのおかげて医局を辞める前に博士論文を出すことができました。
開業に際しては、銀行の方から「この辺りは歯科医院が多いのになぜ選んだのですか」と尋ねられ、「子供が通う学校に近いからです」と答えたら唖然とされ、「男性では考えられない。
女性の視点てすね。
」と言われました。
でも、学校行事や子供の具合が悪い時などはすぐに行くことができて、この場所でよかったと思っています。
そして、よく患者様や業者の方から「みのり」の由来を尋ねられます。
治療の結果が実るように、患者様と人間関係が実るようにという願いを込めて名付けました。
そして、赤ひげ先生のように温かい診療を目指したいという思いから、医院やクリニックてはなく「診療所」としました。
開業当初はユニット2台、スタッフも3人でした。
1日に3人しか患者さんが来られなかった日もあり、つぶれたらどうしようと不安でした。
次第に患者さんが増えてきて同年末にユニットを増やしました。
そして7年後に増築し、今に至っています。
子供たちの幼稚園の送り迎え、家事、銀行などのクリニックの仕事も母に手伝ってもらいました。
長女が高校生の時には忘れ物をして自宅に電話し、母が急いてタクシーで届けて家に帰ったと思ったら次女がまた電話してきて小学校に体操服を届けたということもありました(自宅は神埼なので遠いのです。
タクシー代高かった・・・)。
母のお友達が「関さん、いつも孫ちゃんの手を引いていたよね」とお葬式の時に話され、また涙でした。
開業当初からずっと通い続けてくださる患者様もいらっしゃいます。
私も年齢を重ねたからこそ理解できることも多くなリました。
若い頃は外科処置が大好きてしたが、今はてきるだけ現状を維持し、保存的な治療を行うよう心がけています。
歯科は口の中を見るだけだと思っておられる方も多いてしょうが、近年は全身に影響を与えることが分かってきました。
循環器疾患、がん、糖尿病、認知症などが代表的です。
では虫歯や歯周病の治療をすればすべて解決できるか、というとそう簡単ではありません。
食事や運動など様々な要因と関わっています。
これからのみのり歯科診療所では「口腔を通して全身の健康に寄与する」ということをテーマにしてまいります。
以下は当院で行うことができる検査や設備です。
1.栄養解析
たんぱく質の過不足や貧血など血液検査から分かります。
これらが不足すると歯周病にも悪影響があります。
血糖値が高ければ虫歯や歯周病のリスクが高くなります。
ビタミンDが不足すると感染症や発がんのリスクが高くなります。
(コロナウイルスに感染したときの重症度も関係します)。
ホモシステインという項目からは動脈硬化のリスクや骨質の状態を読み取ることができます。
かかりつけの内科などがある方は血液検査の結果を持ってきていただけるとアドバイスをすることができます。
当院でも採血を行うことができます。

2.体組成測定
体組成計で全身の筋肉量や体脂肪、内臓脂肪、基礎代謝をチェックすることがてきます。
基礎代謝が低いとダイエットもうまくいきません。
大腿四頭筋の量が減ると転倒のリスクが高くなります。
運動して筋肉量を増やすためには栄養をしっかり摂るために歯が大切になります。
体組成計
3.骨密度測定
骨粗しょう症の予防が大切です。
高齢になると整形外科で内服薬や注射で治療しますが、これらの薬を使用している方が抜歯をした後に「顎骨壊死」 という病気になることがあります。
抜いた後の傷がふさがらず、膿が出て骨が腐る病気です。
年を取って1本も歯を抜かずにすむ方は少ないです。
特に女性は40歳代から骨密度やホルモンのチェックが必要です。

4.糖化度測定
  血液中の糖分とたんぱく質が結合してAGEという物質を作ります。
これは糖尿だけてなく骨や皮膚の劣化をもたらし、体に様々な影響を与えます。
AGE Scannerという機器で測定することができます。
糖化年齢が高い場合は 生活を見直す必要があります。

骨密度計
5. ストレスマネージメント
日々の生活でストレスが溜まっている時にリラクゼーションカプセルをご利用できます。
リラックスからダイエットまてのプログラムがあります。
通常の歯科治療に加えて心や体に役立つことに取り組んでまいります。
腸脳相関という言葉があるように、栄養と心とは密接につながっています。
ご自分の体について気になることがあればいつでもご相談ください。
当院のクレドです。
「みのり歯科診療所は患者様とスタッフ、および診療所に関わる全ての方々に対して喜びに溢れるクリニックであることを最も大切な使命と心得ています。
私たちはチームアプローチを基に最高の医療技術を提供するために日々努力します。
私たちは患者様に信頼と満足を感じていただけるために患者様一人一人への最高のパーソナルサービスと洗練された雰囲気と施設を提供することを通して人生を豊かにし、成長することが最大の喜びです」 クレドに恥じないよう、これからの10年に向けて努力してまいる所存です。