INFOMATION
みのり通信2021年5月号
INFOMATION2021.05.06
院長より
昨年のゴールデンウィークは「緊急事態宣言」で自粛生活を送りました。
道路もガラガラだったことを思い出します。
1年先には元の生活に戻ることができるだろうと思っていましたが、変異株の出現などまだまだ収束の目途が立たないようです。
もちろん感染することは怖いですが、過度に他者との接触を恐れることにより家の中に引きこもってしまうと体力が低下し、気分も落ち込んでしまいます。
現実に高齢者のフレイルが問題になってきているようです。
感染予防の基本(うがい、手洗い、マスク)を守って十分な睡眠、バランスの取れた食事を心がけましょう。
それから、以前も「葛根湯」や「麻黄湯」が有効ということをご紹介しましたが、「荊芥連懃湯(ケイガイレンギョウトウ)」も予防に良いそうです。
東邦鎌谷病院の柳先生によると、風邪はぞくっときたら葛根湯服用、新型コロナウイルス感染症は心配と思ったときに予防的に荊芥連陸湯を1日1パック服用が基本だそうです。
スタッフのためにも常備しておく方がよいと思い、早速注文しました。
第2種医薬品として薬局でも売っていると思います。
クリニックでも感染防止策に新しいグッズが加わりました。
治療の際にエアや水を出す「3wayシリンジ」というものがあります。
先端部が口腔内に入るため、以前からディスポーザブルのものがないかと探していました(治療ごとに消毒はしていますが)。
今まで何度もメーカーに相談したのですが、「できません」の一点張り。
少々きついことを言ったら、別注でコネクターを付けたらディスポーザブルのシリンジを着脱できるということになり、1か月ほど待ってようやく届きました。
患者様ごとに取り外しをしなければならないのでスタッフの作業は増えるのですが、皆快く受け入れてくれました。
患者様の不安を少しでも和らげることができるようこれからも頑張ります。
昨年のニュースレターでも触れましたが、4月からA4M(American Academy of Anti-Aging Medicine) というアメリカの学会の認定医試験を受けることになりました。
4月から講義が始まりました。英語のテキストが5冊届き、ため息をついています。
循環器、ホルモン、免疫と内容は多岐に渡り、歯科臨床にもとても役立ちそうです。
一夜漬けができる内容ではないので、計画を立てて勉強していこうと思います。
そして、SIXPAD を買いました。パソコンの前に座っている時間に足を載せています。
なかなかランニングやジムに行くことができないので、「ながら」で筋力低下を防ぎたいと思います。
健康お役立ち情報
今月は新しく始めた「SMILE UP PROGRAM 」についてご説明します。
「ホワイトニング」という言葉はご存知の方も多いと思います。
当院で取り組む新しいプログラムはただ単に歯を白くするというものではなく、虫歯や歯周病、口臭を防ぎ、若々しく健康なお口を保って、人生を生き生きと過ごしていただきたいという目的で取り入れました。
ホームホワイトニング剤に含まれている過酸化尿素は、着色や変色の原因になっている物質に作用し、漂白することで歯を白くさせることが知られています。
元々、過酸化水素、過酸化尿素の両薬剤はホワイトニング用としてではなく、口腔殺菌剤として使用されており、毒性や副作用を持たない安全性の高い薬剤といわれています。
多くの論文で虫歯菌に対する殺菌作用(抗う食作用)や歯周病に対する有効性が報告されています。
ご高齢になると「根面カリエス」という、歯の根元の虫歯が増えてきます。
こちらに対しても、過酸化尿素が象牙質上に形成されたバイオフィルム中の細菌数の減少ならびに象牙質脱灰抑制効果を示すという論文があります。
3月号のニュースレターに「ヒトは見た目」が大切であるという記事を載せました。
歯が白いことは実年齢よりも若々しく見えます。
実は見た目だけでなく、虫歯の予防や、歯周病の改善にもなるのであれば、「この歳で」などと思わずにぜひチャレンジしてみてください。
手順は以下のとおりです。
1:歯のクリーニング後に、オフィスホワイトニングを2照射行います。
照射後に近赤外線装置を用いてアスタキサンチン美容液を塗布しながらのリップマッサージを行います。
2:ホワイトニングの薬剤を3本お渡しするので、ご自宅でホームホワイトニングを行っていただきます。
但し、知覚過敏症状がひどい方はできないこともあります。
料金など詳細についてはスタッフにお尋ねください。
(かなり安いので、驚かれるかもしれません)