みのり通信2020年11月号|佐賀市で歯医者をお探しならみのり歯科診療所へ

みのり歯科診療所

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お知らせ

みのり通信2020年11月号

お知らせ2020.11.01

みのり通信202011月号

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院長より

昨年は台風による塩害の影響できれいな紅葉を見ることができませんでした。
新型コロナウイルスの影響で皆不安を抱えている昨今、きれいな紅葉でも見ることができれば、と期待していましたが、今 年も9月の台風の影響なのか、クリニックの前の街路樹の葉が例年は真っ赤なのに茶色のまま散りつつあります(この原稿を書いている10月下旬です)。
また、小中学校の運動会が9月、10月に行われたようですが、父兄の参加が制限されたり、競技数を減らしたりと例年とはかなり異なる状況だったようです。
でも、日焼けした子供たちの笑顔を見て元気をもらいました。
50年以上生きているといろいろなことに出会うものだとつくづく思います。
オリンピックが行われる予定だった2020年がこのような状況になるとは誰が予想したでしょうか。

けれども人間は右往左往していても、自然界の営みは変わりません。
私が借りている駐車場に椎の木があります。
車を停めてふと見上げるとどんぐりの実がたくさん成っていました。
どんぐりの実
これからも大きな自然災害や未知のウイルスの脅威にさらされることがあるかもしれませんが、とにかく今日という一日を精一杯生きていくしかありませんね。

先月80代、90代の方のお口の写真を掲載させていただきました。
今月は91歳の方にお願いしてご登場いただきました。
91歳の歯
歯の数もご立派ですが、背筋もピンと伸びていらっしゃいます。
毎月メンテナンスにお出でになられ、朗らかに笑われます。
背筋

私たちもお会いするのを楽しみにしています。
このように元気で年を重ねたいものです。

人生百年時代という言葉に違和感を覚えることもなくなりました。
寿命が短かった時代は、歯も早く失い、総入れ歯の方も珍しくありませんでした。
今は8020

達成者が半数を越えるようになりました。
けれども、高齢者の虫歯の数は増えています。
また、舌の力が弱くなってくるので、誤喋などのリスクも高くなります。
食べることは生きること。
私たち医療スタッフは口腔機能を健康に保つことで全身の虚弱を防ぐようこれからもお手伝いをさせていただきたいと思います。

健康お役立ち情報

10月半ばに佐賀県保険医協会主催で新型コロナウイルス感染症に関するセミナーがありました。
佐賀大学医学部教授である青木先生のお話で、とても興味深く拝聴しました。
感染症予防の最前線のお仕事をなさっておられる先生のお話はとても勉強になりました。
皆様にシェアさせていただきます。

「100年前に大流行したスペイン風邪はユーラシア大陸の人口の4分の1が罹患したと言われています。
現代は情報と科学、薬、公衆衛生が発達しているので同様の事態は起こらないでしょう。
「新型」、「クラスター」、「市中感染」という言葉は正しい定義が伝えられないまま一人歩きしてしまいました。
COVD19は8000年前から存在するヒトコロナウイルスの一つです。
10人風邪をひくと3~4人はコロナウイルスに罹患しています。
日本だけが「新型」という言葉を使っており、これには公衆衛生学的な意味合いは全く含まれておらず、人々を不安に陥れるだけです。
COVD19が存在するのは感染した人の体の細胞の中か、その人が咳き込んだりして飛んだ飛沫が付いた所の表面だけです。
「Stay Home」という言葉を「家の外に出るとウイルスがいる」と解釈して不安な気持ちになった人が多かったのではないでしょうか。
確かにコロナウイルス感染症は普通感冒から重症肺炎まで引き起こします。
普通感冒の症状(発熱、咳、鼻水・鼻詰まり、倦怠感)がある人では、日常の生活圏の中でしか移動していなければまず罹患しません。
そのような方は家で寝ていれば大丈夫ですが、症状がひどくなれば病院に行きましょう。
けれども、COVD19 確診例との接触、流行拡大地域への移動、滞在などがある場合で風邪症状があればPCR 検査をする意味があります。
9月末現在、佐賀県では5814件のPCR検査を行い、245件が陽性でした。
これは陽性者と接触があった人に行った検査数であり、風邪症状がある人を含めた数ではありません。
陽性率は4.2%、3380県人に1名の罹患率です。

マスコミが騒ぐけれども、インフルエンザはもっとかかります。
これくらいしか罹患しないのです。
とはいうものの、やはり高齢者が罹患すると危険です。
感染予防に必要なのは「飛沫予防策+接触予防策」です。
即ち、マスクの着用と手指衛生です。
「命を守りたかったら手を洗え」という言葉があり、手を洗うということは病原体が口から入ることを防ぐために極めて重要なことです。
アルコール製剤で手指消毒をする場合は30 秒以上かける必要があります。
その場で30秒というのは時間がかかるので、歩きながら手に刷り込むとよいです。
青木先生は職場で5枚のマスクを順に使っておられるそうです。
日数が経つとウイルスの数が減るので、順繰りに使っておられるそうです。
佐賀大学医学部のホームページに動画で解説してあるので、ご覧くださいとのことでした。
不安を抱えるだけでなく、正しく予防をしていきましょう。