INFOMATION
みのり通信2020年9月号
INFOMATION2020.09.01
院長より
今年は夏休みも短く、様々な行事も中止、お盆の帰省も自粛するなど、過去に経験したことのない夏でした。
春頃は「夏になれば新型コロナウイルスも収束するだろう」などと思っていましたが、なかなか下火になりません。
本当に「ウィズコロナ」を意識した生活を心掛けなければなりませんね。
待合室の椅子のレザーを張り替えたことをご存知ですか?
まだ破れたところもなかったのですが、抗菌仕様のレザーに貼り替えました。
せっかくなら色も変えようと思い、業者の方からアドバイスをいただきながら色見本とにらめっこしていましたが、これが結構難しく、結局元の色とあまり変わらないものに落ち着きました。
でも、前よりも明るくて元気な色になったと思います。
1週間、代わりの椅子を貸して頂くなど、LABO 株式会社様には大変お世話になり、ありがとうございました。
(代わりの椅子もカラフルで待合室の雰囲気が変わり、患者様から好評でした)
4·5月頃、歯科医療現場の感染リスクが高く危険だというマスメディアによる過剰な報道により、全国的に歯科医院への通院をためらう方がかなり多くなってしまいました。
その結果、かえって病状が悪化したり、誤喋性肺炎が増えたという話も聞いております。
歯科医療は外科的な処置を伴うことが多いので、私達は常日頃から細菌やウイルスを相手にスタンダードプリコーションに基づいて感染予防対策を行っています。
歯科医療現場での患者様への感染およびクラスター発生が一例もないということが、全国の歯科医院がきちんと感染予防に取 り組んでいるという結果であると思います。
今後冬に備えて更に環境整備を心掛けなければと思っています。
抗菌仕様とはいえ、感染予防のため、昼休みとタ方にソファーをEO水で拭き上げています。
受付のカウンターも患者様からいただいた度数の高いお酒で拭いて消毒しています
(感染予防の取り組みに関してはホームページに詳しく載せていますので御覧ください)。
朝礼では治療内容のチェックの他に、待合室が密にならないようにスタッフ間で連携を取ってスムーズに診療を運ぶことができるよう、予約表を見ながら毎日申し送りをしています。
ところで、7月から新しくオゾンガスを用いた治療を始めました。
日本で一番オゾン療法に詳しいと言われている先生から月1回、スカイプで講義を受けています。
オゾンは抗酸化作用がとても強く、アンチエイジングの分野で活躍しています。
また、次亜塩素酸の200倍もの殺菌力があると言われており、歯周病菌や虫歯菌の殺菌に有効なので歯科治療に応用できるということを習い、臨床に取り入れ始めました。
血液オゾン療法のための機械からオゾンガスを取り出して、歯周ポケットや腫れている部分に注入すると早期に症状の改善が認められました。
治療の幅が広がり嬉しく思っています。
他にもいろいろな使い方があるようなので、まず自分で試してみて、良い結果が出たら皆様にもご紹介してまいります。
ところで、例年お盆の時期にペルセウス座流星群が見られます。
今年は月がなく、とてもよく晴れており、天の川まで綺麗に見えました(神埼の自宅から少し車を走らせると真っ暗な田んぼ道があります)。
2日間チャレンジしていくつか流れ星を見ることができました。
願い事を唱えるほどの時間はありませんでしたが、久しぶりに綺麗な夜空を見て気分転換になりました。
健康お役立ち情報
夏になってもコロナウイルスの感染者は減っていません。
検査数が増えているので当然のことですが、マスメディアの報道を見ていると恐怖心を煽っているようなものもあり、かえって免疫力が低下するのではないかと危惧しています。
5月に埼玉県の知り合いの先生がご自身のFBページで自粛期間中に歯痛を訴えて受診する患者さんが多かったとおっしゃっていました。
確かに以前と比べて「歯が痛い」と掛け込んでこられる患者さんが増えているように思います。
手洗い、マスク、三密を避けるという基本的な行動が自分や家族を守りますが、日本抗加齢医学会誌の最新号に、「COVID-19 (新型コロナウイルス感染症)から人を助けるため、自分を守るため、今できることを考え、実行しよう!」というメッセージで最新の知見が盛り込まれていました。
その中には日々の生活の中で実行できることがいくつもありますので、ご紹介します。
1:睡眠
睡眠の研究で有名なスタンフォード大学の西野教授の投稿です。
睡眠時間が短いほどウイルス感染率が高くなります。
また、ワクチンを接種しても睡眠不足群は抗体価が高くならず、免疫が構築できにくくなります。
しっかり睡眠時間を確保しましょう。
2:ビタミンD
COVID-19 感染の重症度や死亡率は、ビタミンD 濃度と関係があるということが多くの国から報告されています。
インドネシアからのレポートでは、ビタミンD 濃度が20ng/mL未満では死亡率が99% 、30ng/mL 以上の患者では死亡率が4 %にまで低下したとあります。
日本人の約80 %がビタミンD 不足(30ng/ml未満)といわれています。
当院で採血した方々も全員30ng/ml未満でした(ーケタ台の方も多かったです)。
できれば採血してご自分の血中25(0H)D濃度を調べてビタミンDを補いましょう。
3:腸内環境を整える
日本人の食物繊維摂取量は世界標準の24g /日から10g 程度不足していると推定されています。
食物繊維の日常的な摂取不足は消化管粘液層が脆弱になります。
粘液の減少は感染初期の生体防御に役立つIgAの減少を招きます。
積極的に食物繊維を食べましょう。
4:漢方薬
多くの大学から漢方薬が有効という報告がなされています。
軽症患者の重症化予防は、感染徴候が少しでもあれば、ごく初期の症状を見逃さずに早めに葛根湯、麻黄湯を服薬することが勧められています。
高齢者は熱産生が弱いので、麻黄附子細辛湯がよいそうです。
私も以前から少し寒気がするときなどは葛根湯を飲むようにしています。
院内にこの二つは常備していて、風邪症状があるスタッフにも飲むように勧めています。
今後もいろいろな報告が出てくると思います。
秋から冬にかけて通常のインフルエンザの流行も懸念される中、自己免疫力を高めることが何よりも大切でしょう。
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