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みのり歯科診療所

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お知らせ

感染症対策における当院での取り組み

お知らせ2020.05.15

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、4月17日に全国で「緊急事態宣言」が出されました。
「院内感染」という言葉も日々のニュースの中で耳にされることがあると思います。
一部マスコミやインターネット上で「歯科医院は感染リスクが高い場所」という報道があったため、不安な気持ちで通院される方や治療を中断してしまう方もおられるようです。
私もあるニュース番組を見ましたが、通常の歯科診療の中で取り組んでいる感染防止対策については全く触れず、いたずらに不安を煽るような内容でした。

4月30日 日本歯科医師会が「今日まで歯科治療を通じて患者が新型コロナウイルスに感染した例は1件もない。」と発表しました。
この事から、歯科医院が際立ってハイリスクであるとした情報には疑問を呈さざるをえません。
そもそも歯科治療は歯の切削や抜歯、歯周病の治療など、観血的な処置が多い外科系の診療科です。
そのため、今回の新型コロナウイルスの問題より以前から感染予防のための厳しい基準が求められています。
患者様ごとに切削器具を交換・滅菌すること、口腔外バキュームの設置などの基準をクリアした施設がわずかな点数ではありますが、診療報酬の加算があります。
切削器具を豊富に揃えること、全ての器具の滅菌、毎回のユニットの拭き上げなど、1回の診療で加算される30円ではとても賄うことはできませんが、全国の歯科医院が院内感染防止のためにまじめに取り組んでいるという現状をご理解いただけましたら幸いです。

患者様から「もし自分が無症状の感染者だったら先生たちにうつすかもしれないから、受診しない方がよいのではないでしょうか」と質問されることもこの1か月間、度々ありました。
私たち医療従事者のことを心配してくださるお気持ちをとても嬉しく思います。
確かに感染しても全く症状がない方が治療を受ける可能性がある以上、私たちスタッフが感染するというリスクはゼロではありません。
そして、無症状のスタッフから患者様に感染する可能性も否定はできません。
私たちスタッフが感染から身を守るためにきちんとした院内感染防止に取り組むことが、通院しておられる患者様をも守ることと信じて、自身の体調管理を含めて日々の診療に励んでいます(スタッフ全員、毎日ビタミンCとDを飲んでいます)。
以下に当院が普段から取り組んでいる感染症対策についてご説明いたします。

1.入り口、受付にアルコール除菌剤を置いています。まずこちらで手の消毒をお願いします。
入り口・アルコール除菌剤
2.待合室の本やおもちゃを撤去しました。(子供さんのおもちゃを置けないのが申し訳ないです)。
ご来院時にお名前を書いていただく用紙もしばらく控えます。筆記用具からの感染を防ぐためです。ボックスに診察券を入れていただきます。
3.お茶のサービスを控えて、抗菌力のあるアロマオイルを焚いています。
アロマオイル
4.非接触型の体温計で体温測定を行い、37℃以上の方は再度腋下型の体温計で測定しています。
5.診療室入口のドアの取っ手を毎回アルコールで拭いています。
6.診療器具の消毒やユニットの清掃についてはホームページをご覧ください。
7.窓を開けての換気とともに待合室、診療室とも壁に換気口があり、換気を行っています。待合室上部には窓があるため、雨が降らない日は開けています。
換気口
換気口
換気(24時間)
8.全国でグローブやエプロンが不足しているという情報に、使い回しを心配している方がいらっしゃるそうです。2月時点で消耗品をたくさん購入したので、在庫切れの心配はありません。患者様ごとに交換しています。医療廃棄物を2週間ごとに回収してもらっています。
グローブ交換
9.ユニットに座っていただいたら、まず、EO水という強酸性の水でうがいをしていただきます。これによりお口の中の菌が減少します。そして免疫力向上のために、500mgのビタミンCを飲んでいただきます。
EO水
ビタミン
10.エアロゾル感染を避けるために、メンテナンスや歯石除去の際に超音波の機械を使わないようにしました。アメリカンイーグルという歯周病の治療に使用する高価な器具がたくさんありますので、それを使っています。
アメリカンイーグル
器具一式
11.歯の切削など飛沫が出る処置を行わなければならない時は口腔外バキュームを使用しています。0.3μmの粉塵を、99.97%捕集する能力があります。
バキューム本体


バキューム

バキューム説明
バキューム説明
12.バキュームから吸引された空気はコンプレッサーによって室内に戻ってきます。汚れた空気が循環しないように「スーパーバイオフィルター」を機械室に設置しています。0.3μまでの粉塵の99.97%が捕集されるスーパーバイオフィルターでろ過されたクリーンなエアーが診療室内で使用されます。
スーパーバイオフィルター
13.オゾンで消毒ができる空気清浄機を稼働させています。この「クリアテック空気清浄システム」では0.01μまで集塵できます。室内全ての空気を4分ほどで処理することができます。
空気清浄
空気清浄
14.ユニットを循環する水を含め、院内の水は全て「アクラリーテ」を通して除菌水に変換しています。洗面所で手を洗うことでも除菌できます。
アクアリーテ

15.何より大切なことは私たちスタッフが「スタンダードプリコーション」という感染予防の基本を守ることです。
医療器具の消毒だけでなく、清潔・不潔領域を明確に区別し、グローブを付けた手でパソコンやカメラ、ドアを触らないことを徹底しています。

衛生面の取り組みにつきましては、公式サイト内の「衛生面について」のページもご参照下さいませ。

EO水生成器、アクラリーテ、口腔外バキューム、アクアテック空気清浄システム、スーパーバイオフィルターなどは10年以上前から導入しています。
私は口腔外科にいたので、毎日のように親知らずを抜いていました。
切削器具をつなげるユニットのホースはとても細いので、中で細菌が繁殖してもブラシなどで洗浄することができません。
親知らずを抜く際は歯肉を切開して、骨を削ることもあります。
その際に細菌がたくさん含まれる水で手術をしたくなかったのですが、昔はユニットの除菌システムがありませんでした。
そこで、新しいシステムが出てきたときに早速導入し、歯科治療による菌血症を防ぐことができるという安心感が得られるようになりました。
そして、歯を削れば当然飛沫が生じます。
それによる感染のリスクを考えて、口腔外バキュームや機械室のフィルター、診療室の空気清浄システムも導入しました。
私も含めてスタッフは長時間診察室で働きます。
スタッフの健康のためにも環境を整えることが必要であると考え、様々な機器を導入していたのですが、今回のコロナウイルスの問題で、改めて正解だったと思っています。

けれども、恐らく今回のウイルスは簡単に「感染者ゼロ」となる日はすぐにはやってこないでしょう。
季節性のインフルエンザにおいても、ワクチンを接種していても毎年学級閉鎖が起こっています。
従って、ウイルス感染症とは長く付き合っていかなければならない時代になっているのです。
ただ、現状においては新型コロナウイルスのワクチンが開発されていないこと、明らかな特効薬がないこと(そろそろ承認される薬が出てくるようですが)、などにより不安が募っているのではないでしょうか。
口腔内が不潔であると、肺炎のリスクが高くなることが危惧されています。
知り合いの先生は積極的に訪問診療を行っておられますが、ほとんどの訪問先で診察をキャンセルされたそうで、誤嚥性肺炎の増加を心配しておられます。
現在当院では「三密」を避けるために、患者様の予約数や時間を調整させていただいております。
治療を中断されますと、症状の悪化や治療期間の延長にもつながりますので、ご相談していただくようお願いいたします。